グレンアラヒー 2004 – 2019、14年 57.7% PXシェリーパンチョン for 信濃屋

スパイシーで甘いシェリー感、年数相当の熟成感。

photo by shinanoya-tokyo.jp

GLENALLACHIE 2004, 14Y. 57.7% OB

for SHINANOYA

PX sherry panchon


評価:★★★

CP:☆☆☆

価格:★☆


ボトル紹介

グレンアラヒー蒸留所の、信濃屋向けオフィシャルプライベートボトル

信濃屋向けにボトリングされたオフィシャルボトルのグレンアラヒー、2004年蒸留の14年ものです。樽種はPXシェリーパンチョンです。

国内正規輸入元のウィスクイー、蒸留所責任者のビリー・ウォーカー氏、信濃屋の三者で厳選した一樽とのことで、信濃屋さんの商品紹介には「過去、同様に厳選したベンリアックやグレンドロナックのような感動を味わうための序章となる1」と書かれています。

敢えて序章という言葉を入れるところに、こうしたリリース実績の積み重ねの先にある目指すべき感動を見据えているような、信濃屋さんの秘めた情熱が垣間見れると僕は感じます。


テイスティング

スパイシーで甘いシェリー感、年数相当の熟成感。

このボトルを「序章」として見るなら、今後のリリースも楽しみに待ちたいと思わせるくらいに十分見どころがあると思います。

香味のまとまりがきちんと取れていて、シェリーカスク由来のスパイシーさや甘さにネガティブな要素がなく、むしろ複雑なほうだと思います。

熟成感は年数相当ですが、麦芽の香味に若いニュアンスがなく、それがシェリー香を下からしっかりと支えている印象です。シェリー感と麦芽感が上手く共存していると言えると思います。それによりボディは厚め、加えて度数も高く、それらがこのボトルの飲み応えを支えています。

ややスパイシーさが強いところは気になるかも知れませんが、シェリーモルトとして一定以上に評価できると思います。美味しいです。


シェリーモルトというジャンル全体ではライバルは多い。

コストパフォーマンスの判断は少し難しいところです。僕は「価格なり」と評価しましたが、これはコストパフォーマンスが優れているという意味ではありません。オフィシャルボトルのPBという格式の高さが味わいの確かさに繋がっていると思えるのである程度仕方がないといったところです。

シェリーモルトというジャンル全体の中にこのボトルを置いてみると、シグナトリーのシェリーカスク熟成のエドラダワーの存在は無視出来ないです。あちらは加水されているため飲み応えでは一歩引けを取りますが、コスパでは一歩以上先んじています。

また、モルトヤマのミルトンダフもシェリー感と飲み応えで見ると大きくは引けを取らず、価格も安いです。ただし味わいの熟成感や完成度ではこちらに軍配が上がります。

こう考えると、最近リリースされるシェリーモルトは一長一短こそあれシェリー香自体はネガティブ要素の少ないボトルが多い印象です。特にサルファリーなボトルは徐々に減ってきていて、全体的にレベルの向上が伺えます。ただし突き抜けた味わいのボトルとなると、どうしても高額な長期熟成のボトルから探さざるを得ないのは悩ましいところで、この傾向はここ数年変わっていません。

いずれにせよ、レベルの向上は歓迎すべきことであり、飲み手にとっては選択肢が多いのは嬉しいことだと思います。


テイスティングノート

香り:

しっかりとした香り立ち。レーズン、葉巻、インクの揮発香、奥からほんのりとプラム、イチジク。微かに削った鉛筆。

味わい:

口当たりは度数相当にしっかりとしていて、ドライでスパイシー。レーズン、アメリカンチェリー、ややしっかりとしたタンニンの収斂とウッディネス。ボディは比較的厚い。

余韻:

生姜のスパイス感、麦芽の甘さがじんわりと持続する。余韻の長さは中程度。

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