エドラダワー 2008 – 2018、10年 46% シグナトリー アンチルフィルタード・コレクション

なかなかに上質なシェリー香をリーズナブルに楽しめる穴場ボトル

EDRADOUR 2008-2018, 10Y. 46%

SIGNATORY UN-CHILLFILTERD COLLECTION

cask No. 13


評価:★★☆ Recommend!

CP:☆☆☆☆

価格:☆


ボトル紹介

いつもひっそりとリリースされるシングルカスク加水のエドラダワー

インディペンデントボトラー「シグナトリー社」の46%加水シリーズである「Un-Chillfilterd Collection(アンチルフィルタード・コレクション)」としてリリースされているエドラダワー。

シグナトリー社はボトラーでもありますがエドラダワー蒸留所のオーナー企業でもあるため、アンチルフィルタードコレクションのエドラダワーはオフィシャルリリースのようなボトラーズリリースという少し変わった位置付けです。シグナトリー社はエドラダワー蒸留所のオフィシャルボトルをPB(プライベートボトル)仕様ではリリースしないことにしているらしく、そのためにこのようなリリースの仕方になっているのではないかと思われます。

同シリーズは基本的に複数樽をヴァッティングして46%加水でリリースされていますが、エドラダワーだけはシングルカスクである場合がほとんどで、稀にカスクストレングスでリリースされることもあります。ラベルデザインも他とは異なる特別製です。


テイスティング

加水とはいえ、比較的上質なシェリー香を楽しめる穴場ボトル。

6000-7000円以下で買えるシェリーモルトを探している飲み手にとっては、このボトルは非常に意味のあるボトルだと思います。

もしくは、TWHとボリニジャパンの尽力で日本に入ってきた06エドラダワー9は好きだけど度数が高くてちょっと飲み疲れする…という方にもオススメかも知れません。

ややスパイシーですが甘さの立っているシェリー香は、レーズンに加えてベリー系の甘さや黒土のような深みもあり、一定以上に上質だと言えると思います。

加水ゆえか麦芽感の若さが少し感じられるものの、主体はシェリーの香味がしっかりしているのでそれほど目立ちません。

比較的上質なシェリー感が香りから余韻まで終始一貫して持続していて、加水によりエグミや生木のような印象も少ないため、飲んで気に入ったのなら手元に置いて後悔はしないだろうと思います。


テイスティングノート

香り:

しっかりとした香り立ち。穏やかにスパイシーでブラックペッパー。そこからレーズンやブラックベリーの甘さ。黒土、穏やかなウッディネス。少し遅れてやや若い麦芽香。

味わい:

口当たりは度数相当。レーズン、黒土、スパイス、やや若い麦芽の香味も感じられるが、シェリーの香味のほうが支配的。ボディは中程度。

余韻:

麦芽の甘さとレーズン。ややしっかりとしたウッディネスの収斂とブラックペッパーのスパイス感がじんわりと続く。