ポートアスケイグ 19年 50.4%

特に欠点のない仕上がり。飲み応えのあるアイラモルトを探しているなら試してもいいのでは。

Port Askaig Islay 19Y. 50.4%


評価:★ ★ ★

CP:☆ ☆

価格:★ ☆


香り:

思いの外穏やかな香り立ち。シロップを思わせる甘さが先行。ピート香にはミネラル感、金属感、潮の印象がある。ややレモンを思わせる柑橘香。

味わい:

しっかりとした口当たりで度数相当。ピートのミネラル感と潮気が強くなり、燻製ベーコンを思わせる印象が加わる。樽感はプレーンで主張が弱い。飲み応えはあるがボディは軽く、余韻への移行は早い、もしくは味わいと余韻とが一体化している。

余韻:

味わいからそのまま移行し、シロップを思わせる甘さ、水で溶いた蜂蜜へと変化する。余韻は比較的長く、甘さが消えた後にピートのミネラル感と金属感が口腔内に残る。ややドライ。


スペシャルティ・ドリンクス社のシングルアイラモルト

ポートアスケイグはスペシャルティ・ドリンクス社(ウイスキーエクスチェンジを率いるスキンダー・シン氏が代表を務める会社です)からリリースされている、蒸留所非公開のシングルアイラモルトです。

ほとんどのリリースで中身はカリラだと言われていますが、中にはラフロイグ、ブナハーブンだと考えられているボトルも存在します。

過去のリリースも含まれますが、ラインナップは熟成年数表記のない100プルーフ、8年、12年、15年、16年(ラフロイグではないかと言われている)、19年カスクストレングス、25年、30年、45年(ブナハーブンではないかと言われている)と豊富です。他に日本限定のシングルカスクとして2004年ヴィンテージのシングルカスク100プルーフ12年も存在します。

ちなみにポートアスケイグはアイラ島北岸に位置し、島への玄関口となる港の名前です。最寄りの蒸留所はカリラ蒸留所です。


オフィシャルカリラの個性を素直に伸ばした印象

ポートアスケイグ19年はカスクストレングスでボトリングされていることが特徴です。そのためリリース毎に度数が異なります。

味わいは『まあカリラだろうな』と素直に思えるもので、オフィシャルボトルにあるようなプレーンな樽感、ミネラル感と金属感のあるピート香がその印象を裏付けます。

50%前後のカスクストレングスということでしっかりとした飲み応えがある他、シロップを思わせる甘さに取ってつけた印象がないのは評価すべきポイントで、これは19年という比較的長めの熟成年数から来ているのではないかと思っています。


欠点が特になく、飲み応えのあるアイラモルトを探しているなら一考の価値あり。

総じてバランスに優れ、味わいもまとまっており、欠点らしい欠点の見当たらない優等生的なボトルだと思います。面白味を求めるボトルではありませんが、非常に安定感があり、普通以上に美味しいです。

仮に中身がカリラで間違いないとすればオフィシャルボトルと比べて価格の面では遅れを取ってしまうかも知れませんが、飲み応えのあるアイラモルトを探している飲み手の期待には十分応える仕上がりだと思います。

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