グレンエルギン 1975 – 2013、37年 47.6% ザ・ファースト・エディション

美味しい長熟モルトの典型例

photo by whiskybase.com

GLEN ELGIN 1975-2013, 37Y. 47.6%

The First Edition

cask: refill bourbon hogshead

84 bottles.


評価:★★★★ Recommend!

CP:☆☆☆☆

価格:★★★


目次

ボトル紹介

ファーストエディションの75エルギンで、信濃屋向けではないほう。

photo by whiskybase.com

ボトラーであるエディションスピリッツの「ファーストエディション」シリーズからリリースされた1975年蒸留のグレンエルギン。リフィルホグスヘッド熟成の37年ものです。モルト仲間のテツローさんからサンプル小瓶をいただきました。ありがとうございます。

1975年蒸留のグレンエルギン、ファーストエディションからのリリースとして有名なものに信濃屋からジョイントボトルとしてリリースされたものがありますが、このボトルはそれとは別のボトルです。度数もボトリング本数も異なります。


テイスティング

美味しい長熟モルトの典型例

これはもう、「美味しい長熟モルトの典型例」と言ってしまって良いやつです。

あー、うまい。

麦芽の熟成感がめっちゃあって、取りたいだけ取れるような複雑なフルーツ香があって、それらがしっかりと渾然一体としてて

あー、うまい。これうまいわー。

と、飲んでいる間ずっと言っていられるやつです。

グレンエルギンは長熟で渾然一体とした熟成感が綺麗に出現する印象があるのは、麦芽感がもともとしっかりとしているからなのかも知れません。加えてこのボトルには内陸系のピートも片鱗として感じられ、古酒感もあります。文句のつけようがないです。

テツローさん、ありがとうございました!


テイスティングノート

香り:

しっかりとした香り立ち。熟成感とフルーツエステルの渾然一体とした香りが強く感じられる。麦芽の熟成感、アマレット、熟した洋梨、心地良いウッディネス。フルーツは取ろうと思えば幾らでも取れる印象。少し汗のような香り。内陸ピートの片鱗。

味わい:

口当たりは度数相当か、やや優しい印象だが、まずオークとスパイスがしっかりと主張し、更に麦芽と複雑なフルーツが染み込むように広がり、ボディは厚い。麦芽の熟成感が強く、ウッディネスがやや強くなり、そのまま余韻へと移行する。

余韻:

じんわりとした複雑なスパイスとドライさを引き継ぎながら、麦芽の熟成感と心地良いウッディネスが持続する。

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