見所のあるヤングタリスカー
イベントでは、グラスに注いだ状態で15分から30分ほど静置後に提供されたようです。
香り:しっかりとした香り立ち。原酒由来の若くてやや荒々さのある麦芽感とピートスモークがまずやってくる。そこからレモングラス、うっすらと蜂蜜?オレンジ、黒糖の甘さ。この甘さは樽由来なのだろうが、これがこのヤングタリスカーを他とは一味違ったものにしている。
口当たり:麦芽感は荒々しいものの、フェインティな印象は少ない。麦の甘さと共にうっすらとした甘やかさ。オレンジ。
余韻:余韻は割と長い。ホット。ハッカ、胡椒系スパイス。タリスカーのスパイス感。
2016年7月29日に公開される映画「シン・ゴジラ」とのコラボレーションボトル。その試飲会に顔を出してみました。話によるとコラボボトルの話が決まったのは今年に入ってからで、プライベートボトリングが樽の選定からボトリングまでだいたい1年はかかることを考えると異例の早さでのボトリングです。バイヤーの腕ですね。流石です。
グラスに注がれた色だけを見ると分かりづらいですが、このタリスカーはリフィルのシェリーホグスヘッドで熟成されています。全体の印象はヤングタリスカーで間違いないのですが、この樽の選定が非常にポジティブに作用していて、このタリスカーを他のヤングタリスカーから一線を画すものにしています。樽由来のほんのりとした甘さによって全体の奥行きを出すことに成功しており、信濃屋バイヤーの北梶氏曰く、「この奥行きがあるからゴジラなんですよ!」とのこと。非常に面白いボトルでとても楽しめました。
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