失われた味わい。バーボンカスクの個性の奥からゆっくりとメロンが香り立つ。
GLENGLASSAUGH 1978-2005, 27Y. 50% DL OMC
評価:★★★☆
CP:NR
価格:NR
ボトル紹介
目次
分社化前のダグラス・レインのOMC、今は失われた味わいのグレングラッサ
インディペンデントボトラーのダグラス・レインがハンター・レインと分社化する以前のOMCから、1978年蒸留のグレングラッサ、おそらくバーボンバレル熟成の27年ものです。
コルクのシーリングに、今は見られない黒と赤の線が入っています(先日投稿したブローラも同様です)
テイスティング
オレンジやバニラといったバーボンカスクの個性に、ゆっくりとメロンの甘みが乗る
美味しいグレングラッサです。
オレンジ、バニラ、パイナップルと、バーボンカスク由来であろうフルーティーさの奥からゆっくりと現れるメロンの甘さが、失われた70年代のグレングラッサを感じさせてくれる味わいだと思います。
70年代のグレングラッサはオールドボトルの中でもまだ価格高騰がそれほどでもない印象なので、このボトルに限らず探してみようかなと思ったりしました。
テイスティングノート
香り:
しっかりとした香り立ち。バーボンカスク由来のオレンジ、バニラ、心地良いウッディネス、蜂蜜、パイナップル、ゆっくりとメロン、メロンは少しずつ強くなる、仄かな内陸ピート。
味わい:
ややしっかりとした収斂、ドライさ、そこからパイナップル、蜂蜜、林檎、溌剌とした麦芽感と複雑な熟成感が混在する。
余韻:
やや強くなった樽由来の収斂を引き継ぎ、ドライさ、生姜のスパイス感、じんわりと長く続く。
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