ベンネヴィス 1990 – 2015、25年 61.3% 竹鶴カスク

ウッディでケミカルでトロピカルで濃密な味わい。

BEN NEVIS 1990-2016, 25Y. 61.3% OB

Mr. TAKETSURU’S SINGLE CASK

cask type: Rejuvenated Ex-Boubon Barrel

235 bottles.


評価:★★★★ Recommend!

CP:NR

価格:NR


ボトル紹介

目次

竹鶴政孝氏の息子、竹鶴威氏に向けられた限定シングルカスク。残念ながら国内販売なし。

ベンネヴィスの1990年蒸留、バーボンホグスヘッド熟成の25年ものです。2015年に発売された幻のベンネヴィスです。

Mr. Taketsuru’s Single Caskと銘打たれていますが、ここでの竹鶴氏は竹鶴政孝氏の息子(養子)にあたる竹鶴威(たけし)氏です。1990年はニッカウイスキー傘下となったベンネヴィス蒸留所が再稼働した年にあたり(買収は1989年)、その指揮を執ったのが竹鶴威氏でした。それを記念して詰められたのがこのボトル、選ばれたのは蒸留所が再稼働した1990年に威氏によって詰められた再稼働後最初の一樽です。まさに記念碑的な一本であると言えます。

このボトルの樽種はRejuvenated(若返らせたという意味)バーボンホグスヘッドとなっていますが、これは鏡板が新材、樽自体は通常のリフィル樽という構成の、ニッカのリメイド樽です。ニッカ特有の樽構成だと言えると思います。

ジャパニーズウイスキー史の重要人物の一人の名を冠したボトルでありながら、残念ながら国内販売はなく、フランスの小売店兼インポーターのLa Maison du Whisky向けにのみ発売されました。

こういうボトルは国内でもリリースがあってほしかった。


テイスティング

しっかりとしたウッディさと特有のフルーツは、ベンネヴィス好きの琴線に確実に触れる

ベンネヴィスが好きなら是非とも飲んでおきたい、秀逸な一本だと思います。美味しいです。

ベンネヴィスらしい独特なフルーツ香にリメイド樽の甘いウッディネスが絡み合っています。ウッディネスは強いですがしつこくなく、エグミも出ていません。麦芽の熟成感も奥からしっかりと現れてきて、ボディの厚みにつながっています。

非常に美味しいベンネヴィスだと言えると思います。

何故国内販売がなかったのか。


テイスティングノート

香り:

しっかりとした香り立ち。ケミカルでトロピカルでウッディ。杏子、フルーツの缶詰、山盛りのドライフルーツ、オーク、黒糖、焦がし砂糖。濃密な印象。

味わい:

度数よりも優しい口当たり。ケミカルな桃と缶詰のシロップ。そこからオイリーな麦芽感、ほんのりと下支えとしての熟成感。ボディは厚い。

余韻:

オイリーな麦芽とケミカルなフルーツが絡み合いながら、心地良いドライさがウッディネスとケミカルフルーツを伴いながら長く持続する。

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