リンクウッド 1996 – 2018, 22年 49.4% モリソンアンドマッカイ カーンモア セレブレーションオブザカスク

スワリング非推奨!静置すると上がってくる桃やマンゴーなプチトロピカル。ゆっくり飲もう。

LINKWOOD 1996-2018, 22Y. 49.4% Morrison & Mackay Carn Mor Celebration of the Cask.


評価:★★★☆Recommend!

CP:☆☆☆☆

価格:★★


香り:

香り立ちは穏やかに始まり、徐々に強くなる。甘く華やかでフルーティー。少しトロピカル。オレンジ、オレンジピール、うっすらとマンゴー、うっすらと桃。キュウリ、メロンの皮、スイカの皮を思わせるやや青臭いウリ科の香りも僅かに。樽香は穏やかで乾いた印象。エステリーな甘さの奥から麦芽の甘さが徐々にはっきりとしてくる。

味わい:

口当たりはややドライで、度数よりも僅かに強い印象。樽由来の収斂、若干のエグミ、凝縮した麦芽の甘み、僅かにオイリー。ミディアムボディで、程なく余韻へと移行する。

余韻:

ドライさが先行し、胡椒のスパイス感。麦芽の甘みの後から、うっすらとした桃、林檎、オレンジといったフルーツ香が少しずつだがゆっくりと戻ってくる。


簡単にボトルとボトラーを御紹介

モリソン&マッカイ社(M&M)のプレミアムレンジに相当するラインナップであるセレブレーションオブザカスク(CoC)から、1996年蒸留のリンクウッド22年です。2018年にひっそりと発売されました。

CoCは同社が2008年からリリースしている息の長いシリーズで、シングルカスク、カスクストレングスでボトリングされ、価格帯は1万円代から数万円までと幅広いです。

最近ではシリーズの派生として、シェリーカスクの個性を前面に出したスペシャルリリースの「CoC Black Gold」、閉鎖蒸溜所の原酒を含む古き良き時代の原酒の味わいを現在に紹介する新プレミアムレンジの「Bequest」(遺産、継承の意味)も展開されています。

それ以外のラインとしては、46%加水で比較的お手頃の「カーンモア・ストリクトリー・リミテッド」、ラベルにキーフレーバーが描かれていることが特徴の「ヴィジュアルフレーバー」、若いながら個性の際立った原酒をボトリングする「ビッグベイビー」などがあります。また、ブレンデッドウイスキーのオールドパースも手掛けており、ボトラーとしてのラインナップは意外と幅広く、言ってみれば中堅ボトラーに該当します。

日本への輸入はウィスク・イーが取り扱っています。


飲み手の口コミで広まったプチトロピカルボトル

1996年蒸留のリンクウッド、おそらくリフィルバーボンバレルの中熟ボトル…

ある程度飲み慣れた人からすると、「麦芽主体で、こじんまりとまとまったシングルモルトらしい味わい」が想像できてしまうようなスペックではないでしょうか。

おそらくそのせいで、発売当初は話題にならなかったのでしょう。

しかしこれがウイスキー歴の長い飲み手のFacebook投稿をきっかけに突然注目され、そこにコメントされた様々な飲み手の口コミを見た人の手によって相次いで購入されることになりました。

恥ずかしながら私もそのタイミングで入手した最後のほうの一人です。飲んでいないのに。おそらく市場在庫はもう残っていないでしょう。

私自身は残念ながら先行で買っていたBarを見つけられなかったため、自宅で抜栓して飲みました。そして、これは然りと、確かに頷ける味わいの秀作ボトルだと思いました。


強いスワリングは非推奨!

見所は、エステリーな甘さの中から現れるマンゴーや桃といった穏やかなトロピカルフルーツ香です。

系統で言うと、トロピカルと言われる香りの中でもバーボンバレルで上手に熟成された原酒に現れるタイプの香りなのは確かですが、その中にマンゴートロピカルの要素を感じられるところがこのボトル最大のポイントではないかと思っています。

ただし盛大ではありません。繊細かつ上品にまとまっていて、麦芽香や柑橘香と溶け合うように漂ってきます。

そのため、強いスワリングは非推奨です。静置しながらじっくりと香りを楽しんだほうが良いと思います。

トロピカル好きなウイスキーラヴァーには是非飲んでみてほしいボトルです。感度が高ければ琴線に触れるタイプの味わいだと思いますし、そうであるといいと思っていますが、どうでしょうか?

飲むとドライな印象と本来予想されるような麦芽主体の甘さが強くなりますが、バランスに優れていてシングルモルトらしいシングルモルトであるところに上手く落ち着いていると思います。

こういうボトルをきちんと見つけることが出来るのは数あるボトルを幅広く飲み、経験も豊富な飲み手特有な嗅覚だろうと思いました。

ボトルの紹介がメインのブログを書いている身としては、こうしたところは個人的に見習いたいです。


実はこのボトル、以前にブラインドで出題されたことがあり、その際には麦芽香とエステル香ばかりにフォーカスし、トロピカルフルーツ香を取らないという失態を犯しています。

あらためて飲んでみて、口当たりから余韻にかけての印象はブラインドで飲んだ時と大きく違いませんでしたが、香りを取る際にグラスを遠い位置から徐々に近付けることを心掛けると、香りの多相性に気がつくとともにトロピカルフルーツ香もきちんと感じ取ることが出来ました。

どんなことであれ、やはり基本は大事ってやつですね。色々と気付かせてくれることの多かったボトルでもあります。


抜栓時点では若干感じたウリ科の植物を思わせる青臭さは、残り1/3の現在では目立たなくなりました。

価格以上のボトルであることは間違いないと思います。

こういうボトルは積極的にRecommendです。

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