ブナハーブン 1987-2015 28年 48.6% モルトバーン

良作の多い1987ブナハーブンとしては典型的で集約的な香味。香りの華やかさは抜群。

BUNNAHABHAIN 1987-2015 28Y. 48.6% MALTBARN


評価:★ ★ ★

CP:☆

価格:★ ★ ★ ★ ☆


香り:

穏やかに始まるが、徐々にしっかりとしてくる。奥行きのある甘い香り立ち。熟したフルーツ香と蜂蜜のような甘さから始まり、非常に華やかで熟成感があり、渾然一体としてくる。完熟アプリコット、切りたての林檎、フレッシュなマスカット、うっすらとレーズン。(人によっては、もしかしたらトロピカルフルーツを取るかも知れない)。フルーツ香は複雑で奥行きがある。シェリーカスクだが樽感はプレーンで、ウッディネスは穏やか。僅かにミルクチョコレートを感じさせる。ほんの僅かにレモングラスのようなグラッシーさを見つけることができる。

味わい:

度数から想像されるよりも優しい口当たりで、滑らかな飲み心地。引っ掛かりがない。フレッシュな林檎の香味が弾けるように広がり、熟成感のある麦芽香はそれを下支えするように穏やかに広がる。ボディは度数以上にしっかりとしていて、飲み応えがある。後半、オーク由来と思われるスパイスとドライさが現れ、そのまま余韻へと移行する。

余韻:

味わいを引き継ぎ、長く伸びる。唐辛子を思わせるスパイシーなドライさの後、渾然一体としたフルーツ香に凝縮感が現れる。その後、蜂蜜とミルクチョコレートの甘さが穏やかに持続する。


1987年蒸溜のブナハーブンは一時期流行があって、様々なインディペンデントボトラーが何種類ものボトルを精力的にリリースされました。(割と最近までこの流れは続いていて、そろそろ終わる気配があります)

このボトルはその中でも後発に当たるボトルで、モルトバーンから2015年にリリースされたものです。シェリーカスク熟成と記載がありますが樽感はかなりプレーンで、樽はおそらくリフィル以降、ボトリング本数からシェアボトルか、でなければ漏れなどの事故のあったカスクかなと思っています。


1987年蒸溜のブナハーブンは、スペイサイドモルトのような華やかなエステリーさ(フルーツ香)が前面に出ていることと、ボトルによっては幾分グラッシーな(刈り取った草のような、もしくはハーブのような)香味を持つことが特徴ですが、どのボトルを飲んでも大きく外れることのない優良ヴィンテージだとおもっています。このボトルはそんな1987年蒸溜のブナハーブンとしては典型的な香味のボトルだと思います。派手さはないですが、よくまとまっていて、非常に美味しいボトルです。


香りの華やかさは抜群で、雑味や引っ掛かりとなるようなネガティブな要素は感じられません。求めるフルーツエステル香が前面に出ているだけでなく、奥行きと複雑さを備えているところが特に秀逸だと思います。グラッシーな要素(人によっては苦手と感じてしまう)は若干見受けられるものの、この程度であればアクセントとして捉えられる範囲かなと思います。

口に含むと加水ではない度数落ちのモルトにあるような、優しい口当たりと意外なボディの厚さも兼ね備えていて、しみじみ美味しいと感じられるモルトに仕上がっていると思うところが、高評価の理由です。


ボトリング本数が89本と極端に少なく、価格も高額だったこともあって、当時は敬遠されたボトルだったと思いますが、内容は確かだと思います。香味も飲み始めから開いています。

ただし高額なぶん、同一ヴィンテージで比較してもCPは低評価にならざるを得ませんでした。また、ぶっちゃけた話ですがBBR復刻ラベルの1987ブナハーブンの洗練度合いを知っている飲み手がそこを求めて飲むと、肩透かしをくらう可能性はあると思います。

ただし元々レベルは十分に高く、コスパはともかく味わいに関しては保証出来る優良ボトルです。

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