The Balvenie Triple Cask 25Y. 40%

流石の熟成感と複雑さ。杯を重ねるのにも向く、穏やかで上品な仕上がり。


評価:美味しい( ★ ★ ★ )

CP:良くない( ☆ )

価格:高額商品( E )

 


香り:やや穏やかな香り立ちで複雑。熟成感のある麦芽香、レーズン、アプリコット、適度なウッディネス、ザラメ糖、バニラ、キャラメル、オレンジ、蜂蜜、林檎、洋梨。

味わい:滑らかな口当たり。やや古酒感のある樽の香りと旨味のある麦芽の甘みが口の中に広がる。香りにある複雑さを引き継ぐが、加水のせいかボディはあまり厚くない。

余韻:長さは中程度。麦芽の甘みとレーズン、蜂蜜、ザラメ糖が持続した後、弱いミントが残る。

 

数年前の海外旅行先で購入した、免税店向けのバルヴェニー。トリプルカスク・シリーズは2013年頃から免税店向けに発売された比較的新しいシリーズで、12年、16年、25年の3種類が発売されています。免税店向けですが、並行輸入品として国内の酒販店でも入手することが出来ます。

今回飲んだ25年はシリーズの最上級品に当たります。使用されている樽種はオロロソシェリーバット、ファーストフィルバーボンバレルに加え、トラディショナルウイスキーカスクと記載されています。最後の樽種だけ曖昧な書き方がされていますが、これはどうやらリフィルのバーボン樽を指しているようです。サイズは不明ですが、普通に考えるとバレルサイズ(200L程度)の樽だと思われます。

香り立ちは穏やかですが、その複雑さは特筆すべきで、流石に様々な樽の原酒をヴァッテッドしているだけのことはあるなと感じる以上に、雑味なく品良くまとめられているところが好印象です。しかし特に素晴らしいのは熟成感のある麦芽香と古酒感のあるウッディネスが香味全体の構成の中心に置かれているところで、ヴァッテッドとはいえかなり酒質の良い原酒を使っているのだろうと感じました。

加水で40%まで度数が落とされているため、ボディは厚くなく、どちらかというと緩いタイプのウイスキーだと言えます。ストレスなく飲めて杯を重ねるのにも向きますが、それをするにはいかんせん価格が高過ぎです。文句を言う筋合いはないくらい美味しいボトルですが、ここまで熟成感のある複雑な香りを出せるのなら、せめて度数も46%程度の加水で止めておいてほしかったなと思いました。そうすればボディの厚さも伴って本当に素晴らしいボトルになっていたのではないかと思います。そう言う意味で自分の中ではやや惜しいボトルです。美味しいんですけどね。

同じ系統のボトルで比較対象になり得るものにアバフェルディ28年40%があります。度数は同じですが、香りの複雑さならバルヴェニー、口当たりとボディの厚さならアバフェルディといったところです。価格はバルヴェニーがアバフェルディの2倍以上します。では味わいに2倍の差があるかと言われるとそんなことは全くなく、はっきり言って両者ともかなり甲乙つけがたい出来栄えです。そのためコストパフォーマンスではアバフェルディの圧勝となります。

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