Rosebank 1975-2005 30Y. 55.8% Silver Seal Single Barrel Sestante Collection

繊細だが奥行きのある香りと芳醇な味わいで、時間をかけて味わう価値がある。貴重な70年代ローズバンク。


評価:飲むほどに美味( ★ ★ ★ ☆ )

CP:判断が難しい。( ☆ ☆ )

価格:当時価格が高い( E ) 

 

香り:繊細に始まる。最初はほんのりとグラッシーでミントも感じるが、すぐ後に陶酔感を伴う素晴らしい熟成感の麦芽香。慣れてくると、穏やかな蜂蜜、キャラメル、バニラといったバーボン樽由来であろう香味。香りの構成に奥行きがあるため、時間をかけて味わったほうが良く、その価値がある。性急に判断すべきではない印象。

味わい:繊細な香りからは打って変わり、味わいはとても芳醇でボディも厚い。少しホットな口当たりに続いて、じんわりと広がる麦芽の甘味、キャンディ、バニラ、古酒感のあるウッディネス、枯れた樽、蜂蜜、渾然一体としたフルーツ香と花束。ノージングよりも香りを感じやすい。

余韻:非常に長く、味わいの要素をほとんどそのまま引き継ぐ。最初はホットで唐辛子や胡椒のピリピリとしたニュアンス。そこからじわじわと麦芽の旨味と樽のウッディネス、ミントのようなハーバルな要素、ドライフルーツの盛り合わせのような香味。

 

本日は名古屋でWhisky Lovers Nagoyaが開催されましたが、都合が合わず行けなかったのが残念です…。代わりに自宅で良いやつをテイスティングしました。

2012年のウイスキーフェスティバル会場に出店されていた株式会社ePowerさんのブースで試飲し、その美味しさから購入を決めたローズバンク。美味しいとはいえ、当時既に結構な高額ボトルで、酔っていなければおそらく買うことはなかっただろうと思います。ところが今は更に信じられないような、なんというか、「お金の使い方を間違えているんじゃないのか?」と思えてしまうような高値で取引されているようで、それを知った時には既に抜栓後だったためかなり後悔したのと、もはやおいそれとは飲めなくなってしまった、ある意味非常に思い出深いボトルです。

繊細な香り立ちから始まりますが、時間をかけるほどに香味がどんどん開き、奥行きが深く、更に一口飲んでみると、香りからは想像出来ないくらい凝縮感があって力強い味わいを持つローズバンクです。おそらく同じスペックのボトルは今後二度と飲めないだろうと思います。

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