熟成の長いカリラ。ピートと麦芽と仄かな甘さ。カリラ好きにはうってつけ。
評価:美味しい( ★ ★ ★ ☆ )Recomend!
CP:良くない( ☆ ☆ )
価格:結構高い( ¥ ¥ ¥ )
Caol Ila 1979-2013 34Y. 55.9% Cask 5308 Bourbon H/H TR Charch
香り:しっかりとした香り立ち。塩素のようなピート香よりも果汁感のある甘みのほうが強い。熟したアプリコット、洋梨、オレンジマーマレード。熟成感のある麦芽香。奥には僅かに出汁のような香りも。ピートは穏やかに塩素、金属、ヨード。
味わい:度数を感じさせない滑らかな口当たり。塩素のようなピートが香りよりも明確に感じられる。旨味のある麦芽の甘さ。ボディはそこまで強くない印象。
余韻:余韻は長い。塩素のような独特のピート感は穏やかに持続し、弱い収斂を伴うビターさ、レモングラス。弱いミント、その後に燻製。多彩。
2013年に出た長熟のカリラ。日本を代表するボトラーズであるスリーリバース10周年のマークがラベルに描かれています。シリーズである「The Charch」は、リリースは少ないものの、長期熟成モルトをボトリングするシリーズらしく、現在のところ第一弾が1977グレンタレット、第二弾が1974グレンリベット、第三弾がこの1979カリラです。
香りはカリラに特徴的な塩素や金属を思わせるピートが抑えめで、フルーティーな甘みのほうをむしろ強く感じます。口に含むとカリラらしさを主張するクレゾールのようなピートと熟成感のある麦芽の甘みと、見所のある美味しいカリラです。ここ数年の長熟カリラの中では今のところ一番の出来だと個人的に感じています。価格だけがネックでしょうか。
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