やや上品なヤングカリラ。
Caol Ila 2006-2015 9Y. 52.9%, one of 91 bottles.
“YUKIMURA SANADA”
香り:まずは熟成の若い原酒だと分かる麦感が荒々しく立ち登り、それに合わせて塩素やクレゾールのようなピートも感じられる。ただし若い麦感が優勢。それが落ち着くとナッツ、微かにレモングラスのような酸味と青い草の香り。
口当たり:予想以上に力強いアタック。度数が高くドライな口当たり。クレゾールが優勢になり、原酒の若いニュアンスを薙ぎ払っていく。
余韻:余韻もドライ。麦の甘さがゆっくりと現れ、微かにマスタードのようなスパイシーさが少し現れたかと思うと、また麦に戻り、クレゾールが残る。
戦国武将ご当地ボトルや武将ラベルなどと呼ばれる一連のシリーズの、第四弾にあたるカリラ9年「真田幸村」です。
やや金属的で塩素のようなニュアンスも持つ特徴的なピートが、原酒の若さのうち余分な荒々しさを上手く慣らしています。典型的ですがやや上品なヤングカリラです。今年の6月に長野のBAR 599でいただきました。
戦国武将ラベルは、名古屋のウイスキー愛好家で「SINGLE MALT WHISKY TRIP」(三恵社)も出版されている佐々木シュウジさんが、愛知県のバー文化を盛り上げるべく企画し、実現したシリーズです。基本的に愛知県のバー限定で提供されているシリーズですが、一部他地域でも飲めるお店があったりします。ラベルのイラストはイラストレーター勝亦勇氏によって描かれており、鬼気迫る墨絵はインパクト抜群です。
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