今飲むべきシングルモルト
BENROMACH 10Y. 43% OB
評価:★★★ Recommend!
CP:☆☆☆☆☆
価格:☆-★
ボトル紹介
ベンロマック10年。最安値の今が買い時です。
はい、ベンロマック10年です。僕の大好きなシングルモルトです。
1898年創業。色々あって1998年にG&M社がオーナーになってから、コンピューティングとかを駆使して品質の安定化が図られ、マーケティングも頑張り、コンペ出品も頑張ったりした結果、数々の輝かしい賞を総なめにしたりとか色々している美味しいシングルモルトです。
ベンロマック10年の味わいが一貫して安定している理由は、下のツイート参照です。また、輸入元であるジャパンインポートシステムさんのホームページにも記載がありました。
https://twitter.com/potstll/status/1265846136012595200?s=21家でも何本消費したか分からないくらい飲んでいるボトルなのに、ベンロマック10年の記事を書いていなかったことに気が付いたのはつい最近でした。割とびっくりです。(書いてました… https://drinkers-lounge.com/2017/07/19/benromach-10y-43/ )
話は変わりますが、このラベルのベンロマック10年、おそらく今が過去最安値です。ECサイトで検索すると5000円以下で売られているところが散見され、ここまで値下がりしているのは僕の知る限りだと初めてです。なので今がまさに買い時です。どのくらい買いかというと平常時の1億2000万%増しくらいで買いです。
安くなっている理由は、おそらくスコットランド本国でつい最近行われたボトルデザインのリニューアルが原因ではないかと思っています。オフィシャルサイトも既にサイトカラーがニューボトル仕様に変更されています。
Today sees a new dawn for #Benromach.
— Benromach (@Benromach) June 1, 2020
Our award winning #singlemalt remains unchanged – malty and fruity with a touch of smoke – but we've changed our look to represent the skills of distillers as they make Benromach by hand for genuine character.https://t.co/fcL0IoDZMT pic.twitter.com/bhg0zPK1xq
上記のニューボトルが日本に入ってくる時期は未定なわけですが、待ち切れない僕は一足早く海外酒販から取り寄せたので、近日中に届くと思います。早く到着しないかな〜。楽しみだな〜。
テイスティング
現行オフィシャルスタンダードでは同価格帯屈指の複雑さとバランス。
あらためて飲んでも、このボトルの完成度の高さは本当に素晴らしいなと思います。
ライト〜ミディアムなピート感、柑橘からアプリコットまで広がる多彩なフルーティーさ、おそらくソレラを模したシステムでの熟成によってもたらされている多層的なウッディネス、それらが非常に高いレベルで調和しています。特徴的な熟成システムはおそらく原酒を逐次マリーイング(原酒をヴァッティングした後にしばらく置いて馴染ませる作業)させる作用があるのでしょうか。
また香味のコンテンツが豊富なためかボディも加水43%とは思えないくらいしっかりとしていて、余韻も必要十分に長いです。
10年という熟成年数からは考えられない複雑な香味を持ちながら、香味全体の調和もよく取れているシングルモルトだと思います。
一体このボトルのどこに文句を付ければいいのか?問答無用でRecommendです。
テイスティングノート
香り:
しっかりとした香り立ち。複雑で渾然一体としたニュアンスがある。燻製ナッツを思わせるライト〜ミディアムなピート、グレープフルーツやその皮を思わせるフルーティーさ、熟した林檎、アプリコット、バニラビーンズ、穏やかなウッディネス、ほんのりと干し椎茸。コンテンツが豊富。
味わい:
口当たりは度数相当に優しいが、ボディは加水だとは思えないくらいしっかりとしている。香味要素に一体感のある味わいで、ライトなピートとグレープフルーツや林檎のフルーティーさが更に明確になり、温かみがあり心地良くウッディな収斂が現れる。僅かにナッティでオイリー。少しのざらつきを伴いながら、そのまま余韻へと移行する。
余韻:
必要十分に長い余韻。ウッディな収斂が少し強くなった後にバニラビーンズ、そこからピートと熟したフルーツ香が折り重なるようにして現れる。