ジューシーな果実香と特有のヨードと灰。バランスに優れた200周年に相応しいボトル。
Laphroaig 15Y. 43% 200th anniv.
評価:★ ★ ★ Recommend!
CP:☆ ☆ ☆ ☆
価格:★
香り:
しっかりと主張のある香り立ち。穏やかなヨードとフルーティーさの絶妙なバランス。ヨードと灰を思わせるピート香もそこそこに、洋梨、甘味の強いマンダリンオレンジ、程よい酸味のピンクグレープフルーツといったジューシーな果実香が香る。奥からはほんのりと甘い麦芽香とバニラを思わせる樽香。
味わい:
滑らかで優しい口当たり。ヨード感のあるピート香がやや強くなり、その奥にしっかりとした麦芽感と甘い果実を感じる。潮気を伴うミネラル感が後に続く。
余韻:
味わいからシームレスに移行し、口当たりの要素を引き継ぐ。僅かにオイリーさと灰が残る。
蒸溜所200周年の記念すべき第一弾ボトル
今更ですが、蒸溜所200周年記念のラフロイグ15年です。昨年はFoL向けからヨーロッパ向け、米国向けなど各所で散々飲ませていただきましたが、これは今年になってやっと入ってきたサントリー正規輸入の日本向けボトルです。
味わいにはほとんど差はないと思います。フルーティーなラフロイグ、しかしそれだけに止まらず、ラフロイグに思い描くヨード感をきちんと感じられることと、それが他の香味とバランスを取りながらお互いに主張し過ぎずにいるところが、このボトルの最も魅力的なところだと思います。今あらためて飲んでみても非常によく出来たボトルです。初めて飲んだ時はもう少し度数がほしいと思ったものですが、あらためて飲むと加水43%の度数で誠に丁度いいと思えてしまいます。
2015年のラフロイグとアードベッグ、2016年のラガヴーリンと、昨年から今年にかけてはバイセンテナリー(200周年)ボトルが続きました。そうした特別な時期を肌で感じながらウイスキーを楽しめたことは、おそらく今後振り返ってみても特別で素晴らしい思い出になるのではないかと思います。
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