グレンロセス 1968 – 2004、35年 40% ダンカンテイラー レアオールド

ボディは抜けた印象があるものの、穏やかながら多彩なフルーツ感は熟成年数相当

GLENROTHES 1968-2004, 35Y. 40%

Duncan Taylor Rare Auld


評価:★★★

CP:NR

価格:NR


ボトル紹介

目次

今は全く見なくなったダンカンテイラーレアオールドコレクションのミニチュアボトル

ダンカンテイラー往年のラインナップであるレアオールドコレクションから、グレンロセスの1968年蒸留、35年ものです。

度数40%のミニチュアボトルですが、同一蒸留年、同一ボトリング年で40.3%のミニチュアボトルもあるようで、2004年ボトリングであるはずのこのボトルの裏に2009年にダンカンテイラーがインディペンデントボトラー部門でICON OF WHISKYに輝いた旨のシールが貼られていることも踏まえると、これらは同一ボトルの度数落ちの可能性があります。

photo by whiskybase.com

photo by whiskybase.com

また、同じく1968-2004の35年熟成のグレンロセスには40.2%のロナックシリーズも存在します。詳細は分かりませんがもしかしたらこれも同じボトルかも知れません。

photo by whiskybase.com。750mlは米国向けか

今回のボトルは2020年の元日に池袋のジェイズバーさんでいただきました。50mlのミニチュアボトルということもあって一日一杯限定、10mlでの提供だったのですが、運良く注文することができました。

年の初めとして幸先の良いスタートです。


テイスティング

ボディに抜け感はあるものの、穏やかだが多彩な果実香は熟成年数の期待に沿う。

穏やかながら熟成年数に期待した通りの多彩なフルーツ香が秀逸なグレンロセスです。

香りは洋梨から始まり缶詰の桃感まで感じられますが、口に含むとボディはやや抜けているというか、もともとの度数の低さに経年が加わった印象で、かなり線が細いです。そのため飲み応えはあまり期待出来ない仕上がりとなっています。

ただ、余韻で再び強く感じられる蜂蜜感を含めると、十分に美味しいと言えるシングルモルトだと思いました。

往年を知る歴の長い飲み手の方々であれば「ダンカンテイラー味」、「ダンカンテイラー粉が入っている(ちなみに実際入ってるわけじゃなくてこれ例えだからね!)」でしっくりくるのではないかと思います。


テイスティングノート

香り:

穏やかな香り立ち。熟した果実香が控えめに香る。甘い洋梨、フルーツポンチのシロップ、桃と洋梨の蜂蜜漬け、奥からやや枯れた麦芽の熟成感。

味わい:

口当たりは優しく、ボディはやや抜けている。香りの要素を引き継ぐが弱い。微かなスパイス感とドライさ、麦芽の熟成感には枯れ感がある。

余韻:

穏やかな余韻。優しい蜂蜜が戻ってきてじんわりと続く。

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