異論は認めますが、私の60年代ボウモアのトロピカル基準はこれです。ちゃんと1本飲んだからなんですけどね。
Bowmore 1968 35Y. Jim McEwan’s Celtic Heartlands 40.6%
評価:★ ★ ★ ★ ★
CP:NR
価格:NR
香り:
パッションフルーツ、そして、そこから更にパッションフルーツ。盛大で甘い。ヨーグルトにかけるマンゴーソース、桃、少し強めのウッディネス。複雑なフルーティーさ。間違いなく南国感。
口当たり:
度数から想像されるよりもしっかりとした口当たり。ややウッディネスが強くなる。樽由来の収斂、覆いかぶさるようなマンゴーとパッションフルーツ。口に含むと甘い麦感を感じる。
余韻:
長い。フルーティーさと南国感をそのまま引き継ぐ。
抜栓したのはもう随分前になりますし、既に一滴も残ってはいませんし、この記事を書いたのも別ブログでのものですが、自宅で開けた最初でおそらく最後の60年代ボウモアです。
あのときはなんで開けたんだっけ…?あ、そういえば忙し過ぎて行きたかったテイスティング会に参加できず、こうなったら自宅でパーリナイしたるわ!って開けたんだった思い出した。
開けた結果、アガペー一歩手前までいきました
開けた瞬間から、これ!これ絶対60年代ボウモア!と言わんばかりの怒涛の南国感。ハイもうこれ絶対美味いやつ!という言葉が思わず口をついて出てきたような気がします。
「今年はパッションフルーツとマンゴーが大豊作よ!収穫祭の始まりよ!」と笑顔の踊り子たちによる盛大なパレードが開催されるような印象だったような…。
そういえばあの日はたしか、生きとし生けるもの全てとの繋がりを体感し、愛と感謝と慈悲に満たされて涙するみたいな、なんていうか、アガペー一歩手前まで行ったんじゃなかったかと記憶してます。
60年代ボウモアにはオフィシャル、ボトラーズを問わず、見渡せば伝説的なボトルが多数あり、皆さんそれぞれに贔屓はあるかと思いますが、私は今のところこのボトルが一番好きです。そういう意味で自分の60年代ボウモアのトロピカル感の基準になっています。
なによりも自宅で飲めたことの幸せ。それに尽きました。
ていうか、やっぱり美味いボトルからどんどんなくなっていくんですよね…。
スペックとしては、シングルカスクではないようです。総本数722本であることを考えると、おそらく2-3樽のヴァッティングでしょう。
抜栓後ひとしきり楽しんでから、当時の持ち寄り会にも持って行きました。
60年代ボウモアの経験豊富な飲み手のテイスティングノートとしては、以下のウイスキー置き場の記事が参考になります。
他の60年代ボウモアとの比較が明確で、自分に見えていなかった部分が見えていることと、ジム氏がこのボトルに託した言葉やその背景などにも触れられており、非常に良い記事だと思います。
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drinkerslounge, thank you ever so for you post.Much thanks again.