祝!第二蒸留所建設!時代を切り拓く蒸溜所のファーストボトル。
Ichiro’s Malt CHICHIBU THE FIRST 61.8% 2008-2011, 3Y. 7400 bottles.
評価:★ ★ ☆
CP:NR ( ☆ ☆ ☆ )
価格:NR ( ★ )
香り:
ややしっかりとした香り立ち。アルコールの揮発を伴いながら、バニラ、バーボンカスク由来のしっかりとしたウッディネスと甘い樽感が先行する。少し後にナッツ、そこから香ばしく若さのある真っ直ぐな麦芽香。糖蜜と麦わら。奥から弱くミントのニュアンス。
味わい:
度数相当の強烈な口当たりで、アタックはかなり強い。一貫してドライで、そこに若さのある麦芽の旨味、糖蜜と麦わら、オレンジ、バニラ、蜂蜜。ボディはそれほど厚くなく、ドライさを伴いながら余韻へと移行する。
余韻:
ドライで、ミントの清涼感。
祝!秩父第二蒸留所建設!
今回の発表はネットニュースよりもFacebookが早かったみたいですね(市長のフライングなんでしょうか)
https://www.facebook.com/662975997200586/posts/1045002545664594/
今年12月の竣工を目指すそうです。創業から10年、ベンチャーウイスキーと秩父蒸留所はまさにジャパニーズウイスキーの新しい地平を切り拓く存在ですね。
もはやこれからが楽しみでしかない。
今まで蓄積したノウハウがクオリティーコントロールに活かされることは間違いなく、オフィシャルスタンダードの登場やスモールバッチの品質の安定化など、嫌が応にも期待が高まります。本格的な海外展開も視野に入っているかも知れません。
秩父第1号、THE FIRST
そんな秩父蒸留所の、記念すべき第1号ボトルが今回のボトルです。
2008年の操業開始時に蒸留された秩父の原酒が晴れて3年の熟成期間を迎え終えた2011年、選び抜かれた31樽のバーボンバレル原酒を、カスクストレングス、ノンチルフィルターでボトリングしたものです。
これは自宅所蔵のボトルで、抜栓してから既に6年近くが経過しています。もしかしたら当時とはいくらか味わいも変わっているかも知れません。
味わいの要素はしっかりとしたウッディネスと、若くハイトーンでストレートな麦芽の香味が主体で、これらは最近のボトルにも共通する秩父の個性だと思います。いわゆる「秩父香、秩父味」と言われているような味わいを、今回「糖蜜と麦わら」と表現してみました。
度数がかなり高いので口当たり以降は一貫してドライで、荒削りな感じはどうしても否めません。しかし経年変化なのか香味にチグハグな印象はなく、昔の印象よりも香味に一体感が出てきていると感じられたのは印象的でした。人気だからと言って早飲みばかりが秩父ではないのかも知れませんね。
秩父蒸留所からは現在では更に熟成の長いボトルが多数発売されていますが、ほとんどがシングルカスクの限定品。もはや追跡は不可能です。
おそらく2020年頃までにはオフィシャルスタンダードとして「秩父10年」が加水ボトルとかで発売されたりするんじゃないかなーと思っています(発売してほしい)。
でも発売されたら、やっぱり数量限定になるのかな…。
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