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ベンロマック 15年 43% OB 新ラベル

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ベンロマック 15年 43% OB 新ラベル

香味は更に洗練され、ボディは少し繊細に。完成度の高さはニューラベルにも引き継がれている。


BENROMACH 15Y. 43% New Bottle (2020-)


評価:★★★☆ Recommend!

CP:☆☆☆☆

価格:★ ★☆


ボトル紹介

新生ベンロマックのミドルレンジ、続投!

オフィシャルボトルが大幅リニューアルしたベンロマックから、ミドルレンジの15年です。

ここ最近、国内のウイスキードリンカーの間で小さなブームを巻き起こしたベンロマック15年。旧ボトルのインポーター在庫も無事に完売し、7月からはこちらの新しいデザインのボトルが国内でも流通することになりました。さすが僕たちのジャパンインポートシステムさんだ!仕事が早いっす!

旧ラベルの15年はリリースを追うごとに完成度が高まり、2018年ロットは旧ラベル史上最高の出来栄え(ベンロマック大好き僕調べ)だったわけですが、リニューアルしたこのボトルの出来栄えはどうなんでしょうか?オフィシャル10年をブラッシュアップした、あの完成度の高さを引き継いでくれているんでしょうか…?

ご安心ください。誰よりも先に飲みたいという気持ちだけで海外から先行入手して即抜栓し、2週間じっくり飲ませていただいた僕が断言しますが、ニューラベルの15年、めっちゃ良いです。


テイスティング

更に一体感を増した香味。旧15年より香りの洗練度も増した。ただしボディは少し繊細に。

抜栓後2週間程度経ちますが、ニューラベル15年の出来栄えには正直驚いてます。

旧15年と比べても遜色ないか、より完成度が高まっていると思いました。抜栓直後より1週間程度置いてからのほうが香味の開きは良いです。(これはこのボトルに限ったことではないかも知れませんが。)

ニューラベル10年もそうでしたが、15年も旧ラベルと比べて香味全体の一体感が増しています。個人的にこれは歓迎すべき変化で、その点で完成度はより高まっていると評価しました。オフィシャル10年をブラッシュアップした、まさに正統派ミドルレンジといった風格はそのままに、ニューラベル10年同様ピートがやや穏やかに感じられるせいか、香味の調和がより保たれ、洗練された印象を強めています。

https://drinkers-lounge.com/2020/06/25/benromach-10y-43-ob-new-2020/amp/

https://drinkers-lounge.com/2020/06/18/benromach-15y-43-ob-2018/amp/

フルーツ香はニューラベル10年との比較してより複雑、かつ多層的です。10年と比較するとシェリーカスクの影響をより強く感じられることも特徴で、これがフルーツ香に多層さや複雑さを与えていると思われます。じっくりとテイスティングするとほんのりと古酒感すら感じられるのは驚きです。

また麦芽の熟成感も熟成年数相当に表れており、溌剌とした麦芽感と熟成感が同居した印象で、このこともニューラベル15年の香味を多層的で複雑なものにしていると思います。ニューラベル15年を飲むと、それまで感じなかったニューラベル10年の麦芽感に粗さを感じてしまうほどです。

ただ、旧ボトルの15年との比較においては、味わいと飲み応えとの間に多少のトレードオフが発生しており、賛否が分かれるポイントになるかも知れません。香りの一体感と複雑さは増したかも知れませんが、飲み応えやボディの面で少し線が細くなった印象です。これについては荒削りな部分がなくなって洗練度が増したと取ることも出来るため、好みの問題になると思いますが、いずれにせよかなり微妙な差異なので、普通に飲む分にはあまり気にしなくてもいいだろうと思います。10年と同じく、旧ボトルからの香味の一貫性は保たれていると言って良く、口当たりに関してもかなりストレスフリーです。

多彩な香味要素の中にほんのりとした古酒感すら帯び、調和の取れた香味バランスの新しいベンロマック15年。

多くのシングルモルト愛好家の琴線に触れるのではないかと思っています。是非一度飲んでみてほしいボトルです。


テイスティングノート

香り:

穏やかに始まり徐々に強くなる。内陸ピートを伴う厚みのあるフルーティーさ。麦芽の熟成感とともにスモーキーな印象のある穏やかな内陸ピート、べっこう飴、クレームブリュレ、アプリコット、オレンジピール、林檎蜜、グレープフルーツ、炭、灰。さらにカラメル、レーズン、奥から少しマスカットや葡萄の皮、ほんのりと古酒感といったシェリーカスク由来の香味も感じる。多層的。

味わい:

優しく、加水ならではの引っ掛かりのない口当たり。心地良いウッディネスと収斂、ピートスモークにほんのりと燻製、塩が加わり、麦芽とフルーツの甘さを引き立てる。麦芽感には熟成年数相当の熟成感も伴う。ボディは中程度で、そのまま余韻へと移行する。

余韻:

味わいから継ぎ目なく移行し、バニラ、焦がし砂糖、カラメル、炭、灰、グレープフルーツなどがもう一度開く。余韻は中程度からやや長い。