グレンドロナック 1993 – 2009、16年 61.7% LMDW向け

シェリーカスク由来の香味、良し悪しまとめて全部盛り

GLENDRONACH 1993-2009, 16Y. 61.7%

Bottled Exclusively for La Maison du Whisky

cask 528

Oloroso Sherry Butt

625 bottles.


評価:★★☆

CP:☆☆☆

価格:★☆(当時価格)


ボトル紹介

1993ヴィンテージのグレンドロナック・シングルカスク、最初期のリリース

グレンドロナック蒸留所からリリースされた1993年蒸留のグレンドロナック、フランス最大のウイスキーリテイラー兼ボトラーのLMDW(La Maison du Whisky)向けのシングルカスクです。

2005年以前ということで蒸留方法は直火焚き、1996年以前ということで原料の一部をフロアモルティングで賄っている可能性あり、ボトリングが2009年ということでベンリアックディステラリーズ社が買収した翌年のボトルということになり、当時マスターディステラーのビリー・ウォーカー氏がグレンドロナックで行った最初期の仕事だとも言えます。

ベンリアックディステラリーズ社がオーナーだった時期(2008年から2016年の途中まで)、グレンドロナックからは毎年定期的にシングルカスクのリリースがありました。そのほとんどがシェリーカスクで熟成されたもので、その中でも1993年蒸留原酒のシングルカスクは特に数多くリリースされていますが、最初期のリリースであるこのボトルは熟成年数が20年に満たず、度数も60%以上とハイプルーフな1本となっています。

今となってはその点が当時を忍ばせるというか、少し珍しい、かも、知れません。


テイスティング

濃厚こってり・ハイプルーフ・スパイシー・サルファリー・シェリードロナック

シェリーカスク熟成のシングルモルトに見られるポジティブさとネガティブさをまとめて一つの器にもりつけたような印象のある、濃厚な香味のグレンドロナックです。

色もそうですが香り立ちからもシェリーカスクの影響は明確で、レーズンやみたらしを思わせる濃厚な甘さとしっかりとしたウッディネス、スパイシーさが感じられる他、香ばしく、ナッティさもあり、予想を裏切ることなくややサルファリーでもあります。

数多くボトリングされている1993年蒸留ドロナックのシングルカスクとしては平均的と言うには見所があり、しかしネガティブな要素も残されているので珠玉の一本とは言えないかも知れませんが、シェリーカスクの香味コンテンツを分析的に飲みたい人の他、サルファリーが然程気にならない飲み手にとっては、これからの寒い時期に身体を温めてくれる一杯として重宝しそうな味わいだと思います。

どっしりとしたシガーのお供としても良いでしょう。


テイスティングノート

香り:

濃厚な香り立ちで、甘く香ばしいシェリーカスクの個性が主張する。レーズン、ドライフィグ(干しイチジク)、黒土、みたらし団子のタレ、カカオ、少しサルファリー、焙煎したナッツ、樽材由来のスパイシーさ、しっかりとしたウッディネス。

味わい:

度数よりはやや軽い印象(もしかしたら少し抜けが出てしまったのかも知れない)を受けるが、十分にしっかりとした口当たり。生姜や胡椒、唐辛子から、クローブやナツメグも思わせる強く複雑なスパイス感とドライさ、タンニンと収斂、炭、黒土、カカオ、ヘーゼルナッツ、濃いレーズン、少しイチジク。麦芽感は香ばしいが下支えとして。ボディは厚め。

余韻:

味わいの印象を引き継ぐ。甘みを残しながらスパイスとドライさ、収斂が持続する。

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