優しい甘さの中にあるしっかりとした塩気が特徴的。
Bulloch Lade’s GOLD LABEL 40%
評価:★★☆
CP:☆☆
価格:★(フルボトル換算)
ボトル紹介
最近一部の専門店で流通し始めた90年代前半オールドブレンデッド
最近一部の専門店で一時的に売られているオールドブレンデッドウイスキー、1990年代前半流通のバロックレイド・ゴールドラベルのハーフボトル(375ml)です。
日本での流通がほとんどないまま販売終了となったブレンデッドウイスキーですが、当時の販売元であるバロックレイド社はその昔カリラ蒸留所のオーナー企業でもあり、キーモルトとしてカリラを使用していると言われている珍しいブレンデッドウイスキーです。バロックレイド社は2007年に解散しています。
テイスティング
クセのないモルティーさに、明確な塩気。
ブレンデッドウイスキーとしての結構良い出来だと思います。
香りでも味わいでも明確な塩気があり、これはカリラ蒸留所の原酒が使われていることの裏付けになるのでしょうか。他のブレンデッドウイスキーではあまり見ない「塩辛さ」は個性であり、その部分は積極的に評価したいです。
他の要素はブレンデッドらしいクセのないモルティーさ(麦芽感)とカラメルやザラメを思わせる甘さで、味わいのバランスもきちんと取れています。
ただ、オールドボトルという扱いだからかハーフボトルで3000円以上と、正直言ってやや高いです。現在はオフィシャルボトルのカリラ12年がフルボトル700mlで5000円以下で買えてしまうんですよね。
コスパの問題でRecommendは付けられなかったのですが、味わいだけ見れば僕はこのボトルが好きです。
テイスティングノート
香り:
穏やかな香り立ち。穏やかなザラメと麦芽の甘さに、磯っぽい塩気のニュアンスを穏やかだが明確に伴う構成。塩キャンディ、麦芽と穀物、酸化した林檎、りんご飴。時間が経つと塩気が徐々に明確になり、磯や海岸のようなミネラル感が現れる。
味わい:
度数よりややしっかりとした口当たり。塩辛くドライな印象が最初に感じられる。穀物と麦芽の甘さが現れた後にやや強い塩気が再び感じられてそのまま余韻へと移行する。ボディはやや軽い。
余韻:
味わいからそのまま移行し、塩気を伴うドライさ。そこから少し遅れて穀物と麦芽、バニラの甘さがほんのりと返ってくる。最後は生姜のスパイシーさ、塩気へと戻り、じんわりと持続する。
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