LAPHROAIG 10Y. 58.6% Original Cask Strength Batch 011 bottled MAR 19
評価:★★★ Recommend!
CP:☆☆☆☆☆
価格:★
ボトル紹介
ラフロイグのオフィシャルボトルから、2019年の最新カスクストレングス
アイラ島にあるラフロイグ蒸溜所は、毎年限定で10年カスクストレングス(加水していない樽出し度数のボトル)をリリースしていますが、このボトルはその2019年度版、リリースされたばかりの最新ボトルです。
このボトルは海外からオフィシャルサイトを経由して入手しました。一応、Friends of Laphroaig向けに案内が来たファーストリリースのはずです。年間限定とはいえ本数自体はかなりあるはずですが、毎年人気で現在はオフィシャルサイトでも品切れが続いているようです。
テイスティング
オフィシャル10年をきちんとブラッシュアップ。コンテンツ豊富な優良ボトル
おそらくバーボン樽主体の多樽ヴァッテッドだと思われますが、今年のボトルもオフィシャル10年と比べて特別感のある優良ボトルだと思います。人気もうなずける出来栄えです。
香り立ちはオフィシャル10年と比べて明らかに濃密です。樽由来のオーク香はかなりしっかりとしていると思いますが、灰とヨードを思わせる特徴的で力強いアイラピートが終始一貫して全体を束ねているため、濃密でありながらバランスが取れ、厚みと多彩さがもたらされています。
時間をかけるとオーク香の他、グレープフルーツ、オレンジ、目立ちませんが蜂蜜、ピート香にも灰やヨードだけでなくベーコンのような印象が現れます。更にクリームチーズのような印象はこのボトルに特徴的かも知れません。
口当たりは度数相当に力強く、香りの要素を引き継いだボディも厚いです。余韻に至るまで「これぞラフロイグ」と言える要素に溢れています。
オフィシャルボトル10年をきちんとブラッシュアップした印象の優良ボトルで、文句なくRecommendです。
CPはボトル単価で評価しているため最高評価になっていますが、現時点では海外から購入するしかなく、その場合は送料・VATが別途かかるためかなり割高になります。国内正規販売が強く望まれる1本です。
テイスティングノート
香り:
濃密で、しっかりとした香り立ち。力強いヨードピートが強めのオーク香の手綱をしっかりと握っている。クリームチーズ、オレンジ、グレープフルーツの皮、灰、ベーコン。時間が経つとピートを焚かれたバニラアイスクリームのような印象も。
味わい:
度数相当に力強いがクリーミーな口当たり。灰とヨードのピート感、ドライさを伴いながらオークと灰と柑橘。濃厚な味わいでコンテンツ豊富な印象。ボディは厚い。
余韻:
度数相当のドライさが長く続く。味わいを引き継ぎ、クリーミーな麦芽の甘さ、ヨードピート。
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