経年変化でとても良くなった。麦芽の間から桃感がしっかり。もっと置くと更に良くなる予感。
BENRIACH 1996-2012, 16Y. 48.0%
SYMPOSION Limited Edition
cask type: bourbon hogshead
cask #45752
292 bottles.
評価:★★★ Recommend!
CP:NR
価格:NR
ボトル紹介
スウェーデンのボトラーから、1996ベンリアック
スウェーデンのボトラーSYMPOSION Internationalからリリースされた、1996年蒸留のベンリアック。バーボンホグスヘッドで16年熟成、シングルカスク、カスクストレングスです。
国内の正規輸入があったとは思えないので、その意味では結構レアなボトルなのかも知れません。裏ラベルはもともとありません。
テイスティング
開栓当初はガッチガチ。今は桃感が開いてきている。
当初は本当にガッチガチで、期待していたようなフルーツエステル香はほとんどないようなボトルでした。しかし自宅で約2年の時を経た(忘れられていたともいう)今は違います。
奥のほうにはまだ少しニガリを思わせるような印象はあるものの、クリーミーな麦芽香の間から積極的にシロップ漬けの桃の缶詰の印象を拾えるようになり、余韻のドライさも幾分弱まって、代わりにフルーツポンチに使うシロップのような甘さが出てきつつ、余韻でも缶詰の桃の印象が少し残るようになりました。
ヴィンテージ(蒸留年)通りの、期待していた仕上がりになったと思います。
思えば、愛好家の諸先輩方はこう言っていました。
「ウイスキーは待つ酒である」
と。
ありがとうございます…待って良かったです。
「待つ酒」なんですよね…ウイスキーは…。
結構忘れがち(例1、例2、例3)なのですが、心に刻もうと思います…!!
そして、
「ホトトギスが鳴かないなら鳴くまで待てば良いわけで、更に、いくら待っても一向に鳴かないという最悪の場合にも備え、他にも様々なボトルを購入していくスタイル(修羅道)」
を、今後も貫いていきたいと思います…。
「失われた味わいを今に残すオールドボトルには状態差やフェイクが存在し、状態差を考慮すればボトルによって味わいが違う可能性が高いため、狙ったオールドボトルは見つけ次第購入を繰り返し、求める味わいに出会える可能性を高めていくスタイル」という真の修羅道には入り込めませんけども。
テイスティングノート
香り:
ややしっかりとした香り立ち。甘くフルーティー。クリーミーだが少しオイリーな印象もある麦芽香の間からシロップ漬けの缶詰の桃を思わせるフルーティーさが立ち現れる。他に、バニラアイスクリーム、シロップ漬けのミックスフルーツ、穏やかにアプリコット、僅かにニガリ。同じく僅かにクリスピー(煎った穀物)。
味わい:
口当たりは度数相当で、滑らかさの後にしっかりとしてくる。ボディは比較的しっかりと保たれていて粘性を伴う。オイリーさ、クリーミーさを伴う溌剌とした麦芽の旨味、そこからミックスフルーツやバニラの甘さ。その後にややドライさを強くしながら余韻へと移行する。
余韻:
ドライさが穏やかに持続しながら、薄めたシロップ、少し桃の缶詰。余韻は比較的長い。
コメント