イチローズモルト秩父 2011 – 2019、7年 58.5% The Whisky Crew向け

良くも悪くも典型的な秩父

Ichiro’s Malt CHICHIBU 2011-2019, 7Y. 58.5%

cask#1321

cask type: Bourbon Barrel

barley: Tipple

207 bottles


評価:★★☆

CP:☆☆

価格:★★


ボトル紹介

目次

TWC限定シングルカスク第3弾の秩父

The Whisky Crew(TWC)限定で、アラン2010、グレンキース1992に続いてリリースされた秩父2011シングルカスクです。

秩父蒸留所のシングルモルトは現在世界的に人気が高く、オークションなどで常に高値で取り引きされるため、今やウイスキーブームの一種のバロメーターのような存在になっています。そうした背景からこのボトルも「抽選」というかたちで販売が行われ、今回はそれに運良く当選して入手しました。

Twitterで「抜栓します」と大見得を切ってしまった手前、自宅にやってきたその日に抜栓し、テイスティングまでしたものの、記事にするのをすっかり忘れていました。

そんなわけでちょっと時期を逃した感がありますが、せっかくなので紹介したいと思います。


テイスティング

良くも悪くも典型的な秩父

「非常に秩父らしい」というのが、このボトルを飲んだ第一印象です。

バーボンの甘い樽感、乳酸と干し草のニュアンスを伴う若さのある麦芽感、度数相当なドライさとスパイシーさ、ハーブやミントを思わせる清涼感。

「あ、秩父っぽいな」と、素直に思える感じの味わいだと思います。

バーボンバレルの樽感には綺麗で華やかな印象があり、樽由来の甘さもしっかりとしているため、度数由来の過度なドライさやスパイス感以外にネガティブな部分が少なく、そうしたところも「あ、秩父っぽいな」と素直に思えた要因かも知れません。

なので、良くも悪くも典型的な秩父だなと思いました。


テイスティングノート

香り:

香り立ちは穏やかだがアルコールの揮発感は少し強い。樽由来の甘いバニラ、若さのある麦芽香、乳酸、微かな発酵臭、干した麦藁、レモングラス、僅かにオレンジピール。

味わい:

力強く、ドライな口当たり。樽材由来の収斂、バニラ、蜂蜜。清涼感があり、ミントの印象。

余韻:

ウッディでドライ、生姜のスパイス感、ミント。


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