飲めるレベルのライトパフューム。
TOMINTOUL GLENLIVET 8Y.
4/5 QUART, 86°PROOF
評価:★★☆
CP:NR
価格:NR
ボトル紹介
米国周り、特級表記のトミントウル8年。
特級表記のトミントウル8年。もともとはボトルとキャップが上記写真のような特徴的な形状をしています。4/5QUART、86°PROOFは米国の表記で、1980年代頃に国内に入ってきたボトルだと思われます。抜栓後はコルクを変えています。
記録によると、抜栓したのは2015年1月9日。写真のようなトランクケースに入っていました。当時の自分はオークションに出そうかどうか悩んだ結果、飲むことにしたようです。今も昔もやってることが全然変わってなくて自分でも驚きです。
テイスティング
香りも味わいもライトパフューム
ライトなパフューム香に修飾された独特な甘みのあるボトルです。
熟成年数から予想されるより麦芽の未熟香が目立たないのは、経年のせいなのかパフューム香のせいなのか分かりませんが、おそらく両方ではないかと思っています。酒質や香味はパフューム香も含めて穏やかなので、味わいそのものは少し独特かも知れませんが、十分普通に飲むことにの出来るボトルだと思います。このあたりの感覚は人によるかも知れませんが。
ただし余韻の終わりのほうではラベンダーや香水を思わせる舌触りがちゃんと残ります。
飲む側それぞれの好みの問題はともかくとして、一般的にパフューミーなシングルモルトは市場では非常に倦厭されるため、最近はもうほとんどリリースされなくなりつつあります。そのため、これまで飲んできたウイスキーで強烈な、少なくともある程度のパフューム体験がないと、このボトルを飲んでもパフューミーであることは感じにくいかも知れません。
実際、僕自身も久し振りに飲んでみて、「あれ?なんだっけこの感じ…?あ、そうだパフュームだ」みたいな感じでした。
ちなみに私自身の考えですが、飲み手が自分で飲むぶんには、パフュームを感じる感じないは特に問題ではないと思っていて、むしろ美味しく飲めればそれでいいだろうと思っています。ただ、人に紹介したり飲ませたりするときには、どういった香味がパフュームなのかを分かっていると話がしやすいだろうとも思っています。
強烈なパフューム未体験でこのボトルを飲む際は、余韻の終わりである口残りの印象を確認していただければいいのではないかと思います。パフューム香は香りや味わいもそうですが、余韻での口残りが一番その有無や多少を判断できると、個人的には考えています。
テイスティングノート
香り:
穏やかな香り立ち。みかん飴、ほんのりと麦芽の甘み、汗、穏やかなウッディネス。化粧香やラベンダーを思わせるパフューミーさが少しある。
味わい:
口当たりは度数相当に優しい。麦芽の甘みと共にパフュームが少しだけ強くなる。ボディは軽く、そのまま余韻へと移行する。
余韻:
余韻は長くない。樽材由来のバニラとウッディ、その後ラベンダー、香水の印象のあるライトなパフューム。