グレンカダム 1999 – 2019、19年 58.7% オフィシャルボトル BAR CAMPBELLTOUN LOCH、shamrock、Maltoyama向け

良いバーボン樽香、クリーミーな麦芽香、熟した果実香。見所満載。

GLENCADAM 1999-2019, 19Y. 58.7% OB

Specially Selected and Bottled for

BAR CAMPBELLTOUN LOCH

shamrock

Maltoyama


評価:★★★☆ Recommend!

CP:☆☆☆

価格:★★☆


ボトル紹介

目次

バーと酒販店の合同プライベートボトル

2019年に20周年を迎える有楽町のバー「キャンベルタウンロッホ」、同じく10周年を迎える香川県高松市のバー「シャムロック」、6周年を迎える富山の酒販店「モルトヤマ」の合同プライベートボトルとしてリリースされた1999年蒸留のグレンカダム、オフィシャルボトルです。

バーボンバレルで19年熟成、ボトリング本数は221本となっていますが、実際は220本だそうです。


テイスティング

オススメ。樽香、麦芽香、果実香、見所多し。

とても美味しいオフィシャルボトルで、オススメです。

先行するバーボンバレル由来のバニラやオレンジ、キャラメルといったキラキラとした甘い樽香、時間経過で開く熟した果実香、その奥から上がってくる熟成感を伴った溌剌とした麦芽香と、香味の見所が非常に多く、飲み手次第でどこを切り取っても十分に楽しめると思います。

まず樽香はこのボトルの香味の主体といって良いと思いますが、エグミや生木のニュアンスといったネガティヴさがなく、いわゆる「良いバーボン樽香」の典型だと言えます。

また、時間経過で熟したフルーツ香もどんどん開いてきて、こちらもこのボトルの香味を複雑で奥深いものにしています。林檎やオレンジは分かりやすいと思いますが、更に奥からは桃やほんのりとした缶詰のパイナップルを思わせる香味も感じられました。

そして、個人的に一推ししたいのは、樽香と果実香の中から立ち上がってくる麦芽香の絶妙さです。

このボトルの麦芽香には溌剌とした甘さだけでなく程良い熟成感があり、それが他の香味と合わさって非常にクリーミーな印象を与えてくれます。「麦芽の旨味が濃い」と言える味わいで、これがボディの厚みや飲み応えに寄与しているだけでなく、香味の奥行きや複雑さをしっかりと下支えしていると思います。

現行のオフィシャルボトルとして出色の出来だと思います。バーボン樽の良さ、原料である麦芽の良さ、奥から上がってくるフルーツエステル香の良さを全て楽しむことが出来ます。

価格はやや高額と言えますが、この味わいであれば十分に許容範囲だと、個人的には考えています。その意味でも文句なくRecommendを付けられるボトルです。


テイスティングノート

香り:

しっかりとした香り立ち。樽香とともにクリーミーな麦芽香。オレンジオイル、切り立ての林檎や青林檎、バニラビーンズ、キャラメル、バタートースト。甘くしっかりとしたウッディネス。ほんのりとミルクティーやローストナッツ、微かにココナッツもあるか。時間をかけるとゆっくりと桃、缶詰のパイナップルが現れてくる。

味わい:

度数相当に濃厚でしっかりとした口当たり。ややホット。溌剌とした麦芽の旨味と共に樽由来のウッディネスと心地良い収斂、バニラ、ミルクキャラメル、オレンジオイル。麦芽の旨味が濃く、ボディにも比較的厚みがある。

余韻:

麦芽の甘みと樽の甘みが伸び、暖かく、長い。最後にじんわりと生姜のスパイス感。


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