蜜蝋のワクシーさ、塩ナッツ、甘酸っぱいフルーツ。外さない鉄板オフィシャルボトル。
CLYNELISH 14Y. 46% OB
評価:★ ★ ★ Recommend!
CP:☆ ☆ ☆ ☆ ☆
価格:☆
香り:
ややしっかりとした香り立ち。麦芽の甘みの後に酸化した林檎、アプリコットの甘酸っぱさ。そこにローストナッツを思わせる内陸系ピート。ほんのりと塩、穏やかで乾いた印象のあるウッディネス。少しの蜂蜜、蜜蝋。
味わい:
度数相当でややしっかりとした口当たり。麦芽の甘みにザラメを思わせる深みが加わり、やや濃厚な印象。ローストナッツを思わせる内陸系ピート、少し蜜蝋のようなオイリーさを伴う。ボディは比較的厚い。
余韻:
麦芽と樽の甘さを引き継ぎ、穏やかなドライさ。余韻の長さは中程度。
今年で200周年。クライヌリッシュ蒸溜所
伝説の蒸溜所であるブローラの第二蒸溜所として誕生した現在のクライヌリッシュ蒸溜所の歴史について、ここで長々と語る気持ちはないです。
このブログでも度々紹介しているWhisky Newsのブローラ蒸溜所に関する記事が本当に深いところまでまとまっていて、もうここに色々書く必要がないレベルなのでリンクを掲載します。
ここではとりあえず、1819年設立なので今年200周年を迎えるよ!ということを記しておきたいと思います。(ただし現在のクライヌリッシュ蒸溜所の設立は1967年)
なので、2019年のディアジオリミテッドリリースはちょっと楽しみですよね。クライヌリッシュがリリースされるかどうかは全く知らないですけども。されても高額な気はしますが。
この仕上がりは鉄板でいいでしょう
シングルモルトを飲み始めれば、このボトルの評判には遅かれ早かれ辿り着くのではないかと思います。
ええ、美味しいですよ。そんなに高くもないですし。他には、そうですね、まあ…特に言うことはないですね(笑)
Recommendを付けていますが、内心これにRecommendを付けても面白くも何ともないんだよな…と思っています。付けちゃいましたけども。それくらい鉄板なオフィシャルボトルです。
穏やかに主張する内陸系のピートがいい仕事をしていて、個性を持ちつつ仕上がり上々。ローストナッツを思わせる内陸ピート、微かな塩気、蜜蝋を思わせるオイリーさ、甘酸っぱさのあるフルーティーさと麦芽の甘さがあり、原酒の若さといったネガティヴさもなく、46%という高めの度数で飲み応えもしっかりと保たれています。
秀逸なオフィシャルスタンダードですよね。
更に言うと、ハイボール良し、お湯割り良しです(どちらもやってみた結果、良しです)。
うーん…本当にこれ以上、特に言うことはないですね、完全に良い意味ですけどね。
とりあえず飲んでみようか
例えばフルーツ香や麦芽の甘みがもっと甘いほうに振れてほしいとか、ワクシーな個性が苦手とか、トロピカルではないんでしょ?とか、そういう好みの話はともかくとして、現行のオフィシャルボトルとしては文句のない出来だと思います。
まだ未飲であればこの個性とバランスは是非とも体験してほしいですし、既に飲んでいるのであれば多分話が通じるであろう、そんなシングルモルトです。
散々聞いている話ですし、自分でもそう思っているので、あらためて紹介することに面白さは全くないですが、オフィシャルボトルとしてはどうしてもオススメせざるを得ないですね。普通以上に美味しいです。