作りが上手いというか、バランス良しというか。NAだが個性が出ている。
HAKUSHU NA 43% OB
評価:★ ★ ☆ Recommend!
CP:☆ ☆
価格:★
香り:
穏やかな香り立ち。乳酸菌飲料を思わせる穏やかな甘さと清涼感があり特徴的。うっすらと洋梨、林檎。微かに乾いた土のような印象のあるピート。僅かにミント。
味わい:
優しい口当たりで度数相当。ややドライさと麦芽の香味に若干の若さが出るが、ほぼ気にならない。おそらく樽由来のバニラ、蜂蜜。少しだけ酸味が強くなる。ボディは軽め。
余韻:
ドライさと穏やかな収斂、かなり弱いピート。余韻は長くない。
値上げに次ぐ値上げ。しかし終売騒ぎからは逃れた白州
白州の終売は今年のホットトピックかも知れませんが、幸い終売にならなかった白州NA(NA = No Age = 熟成年数表記なし)です。
現行ボトル!というノリでテイスティングするつもりだったのですが、裏に付いているサントリーマイレージシールが2013年12月末日期限なので、割と古いロットっぽいです。すいません。そのため、現行ボトルとは味わいに違いのある可能性があります。
当時は今より安かったのですが、価格とCPは現在のもの(7000円以上)で表記することにしました。
そうした意味でもちょっと折衷的な記事なので、参考程度にしていただくくらいが丁度いいかも知れません。
でも、古いロットだから今のより美味しい!とか、そういうことはないと思います。
「森薫る」は的を得た表現
微かな草っぽさと共にある乳酸菌飲料を思わせる甘みと清涼感は、他のボトルにはない特徴で、宣伝文句である「森薫るウイスキー」というのも結構的を得ているんじゃないかと思います。
そうした部分がこのボトルにしかない個性として感じられたため、Recommend!に繋がりました。
粗を探せば勿論いくらでも見つけられます。そのため★★★とはなりませんでしたが、若さはあるもののそこまで目立たず、香味の奥行きには欠けるもののバランスに優れていて、総じて悪くない味わいのボトルだと思います。
ただ、Recommend!は付けましたが、価格だけはどうしてもネックです。今買おうとすると味わいに対してちょっと高いですよね…
ストレートだと粗が探せてしまいますが、ハイボールがやっぱり美味しいです。
今はこのボトルで白州を楽しむしかないのは少し寂しいですが、未飲であれば飲む価値のあるボトルかなと思います。