グレンアラヒー 2006 – 2018 12年 58.9% スペイサイドウイスキーフェスティバル2018

やや若いが、力強い麦芽の香味。

Glenallachie 2006-2018 12Y. 58.9% 500ml, Spirit of Speyside Whisky Festival 2018


評価:★ ★ ☆

CP:☆ ☆ ☆

価格:★


Tasting Note

香り:

力強い香り立ちで、ヴァリンチ(蒸溜所限定の樽出し)のような印象。若さのある麦芽香が先行し、バタークッキー、乾いたウッディネス。バニラ、林檎、蜂蜜、僅かにレーズン。少しの酸味を伴う。奥からうっすらとコーヒーキャンディ。

味わい:

度数相当の強烈なアタック。口当たりはクリーミーでバターを思わせる。若さのある麦芽の荒々しい香味が強くなる。

余韻:

ドライでミンティ。やや若い麦芽の香味が持続する。口残りはオイリー。


今年に入ってオフィシャルボトルが発売されたグレンアラヒー蒸溜所の、スペイサイドウイスキーフェスティバル限定ボトルです。

モルト仲間との共同購入で入手しました。ありがたい限りです。

今後しばらくすると、都内のバーを中心に各所で飲めるようになるかも知れません。


Speyside Whisky Festivalとは?

スペイサイドウイスキーフェスティバルはスコットランドのスペイサイド地方で毎年5月に開かれるウイスキーの祭典で、5日間に渡ってスペイサイド各地で様々なイベント(その数400以上とも)が開催される大規模なお祭です。普段は見学できない蒸溜所が特別な見学ツアーを組む他、音楽イベントなども行われているそうです(行ったことはないんですけどね!)。毎年の日程が日本のゴールデンウィークと重なりがちだということも地味に有名で、2019年は5/2-5/6での開催が決定しています。

Spirit of Speyside Whisky Festival公式HP(英語):http://www.spiritofspeyside.com


記載はないもののシェリーバット熟成らしいのですが、味わいは力強い麦芽の香味が主体で、シェリーの樽感は添える程度です。カスクストレングスらしく香味全体にボリュームがありますが、飲むとやや原酒の若さが主張します。ただし香味のバランスは取れていて、12年熟成のシングルモルトとしては十分に良くできていると思います。

香りも味わいも、フルーツエステルよりも麦芽の香味が主体なので、麦芽系の味わいが好きで、かつ力強いものが好きならハマるかと思います。ただしフルーツ香もゆっくりとですが奥から立ち上がってくるので、今後の経過で化けるかも知れません。

これから発売されるオフィシャル12年と飲み比べると面白そうだなと思いました。


2018.05.23追記

樽種はシェリーカスクでフィニッシュした後、IPAカスクで1年フィニッシュだそうです。

IPA感を取れなかったので、あらためてテイスティングしたいですね!

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