笑っちゃいけないんだろうが既にプレミアム価格とは。本来は日常にほんの少しのプレミアム感を与えてくれる佳酒のはず。
Black Nikka 60th Anniversary Blender’s Spirit 2016, 43%
評価:★ ★ ☆
CP:☆ ☆ ☆ ☆
価格:☆
香り:
終始一貫して繊細で穏やかな香り立ち。穏やかなアルコールの揮発香。甘く、べっこう飴、オレンジビター、洋梨、林檎、レーズン、クリーミーな穀物香(麦芽香より雑多)が、どれも穏やかに現れる。ほんのりと焦げ感を伴うピートも感じられたりと、思いの外多彩。
味わい:
口当たりは優しく、染み込むように広がる。ややピリピリとしたグレーニー(グレーンウイスキーっぽい)な舌触り。やや若い原酒のざらつきを感じる。
余韻:
グレーニーで僅かにビター。若干のアルコール感が残る。
ブラックニッカ発売60周年を記念したプチ限定ボトル
2016年にブラックニッカ発売60周年を記念して発売されたブレンダーズスピリット(通称:青髭)は大好評で、2016年に続いて2017年にも数量限定で発売されました。その時のアサヒの公式ページはこちら。
このボトルは2016年に発売されたものです。このたび無事に飲み切ったので、久し振りにテイスティングノートを書いてみました。
前回のテイスティングノートはこちら。ちょっと長過ぎるというか、冗長なところに気負って書いた感が滲み出ていますね。
今回のノートは当時より随分と簡潔ですが、感じ取った味わいの構成は基本的に変わらないと感じています。
日常にほんの少しのプレミアム感を与えてくれる、人とお財布に優しいお酒です。
ブームに乗るのもほどほどに
…って書いて終わりにしようと思ってたのに、当時価格を調べるためにネットで検索して、このボトルにまでプレミアム価格が付いていることに驚きを隠せませんでした。
2016年度版で6500円、2017年度版で5000円ってマジ何なんだよ(笑)
ちなみに当時価格は2500円+税です…って、当時って言ってもまだ2年前ですからね?
笑っちゃいけないのかも知れませんが、良い意味でも悪い意味でも、本当にウイスキーブームなんですね。
このボトルは2500円の価値が十分にある素晴らしいウイスキーですが、6000円以上かけて入手するほどの価値はないですし、ブームが生み出したかりそめの希少性を纏わせるべきウイスキーでもないというのが率直な感想です。