(再テイスティング)マッカラン 1991 – 2012 21年 45% サマローリ 復刻ラベル

初投稿かと思ったら2回目でしたね。ある意味珍しいマッカラン。

MACALLAN 1991-2012 45% Cask#4139 SAMAROLI

評価:★ ★

CP:☆ ☆

価格:★ ☆


香り:

しっかりとした香り立ち。ハーバルでモルティー。麦芽香は太いがフェインティ。ニューポッドのような荒々しいフェインティさではなく角は取れているものの、熟成年数よりも若い印象を受ける。樽感は非常にプレーン。やや土や根菜を思わせる香味と共に奥から僅かに林檎、ベリーの甘さが現れるが、全体としてはハーバルでフェインティな要素が支配的。

味わい:

口当たりは度数相当に滑らかで、口に含むとミントの清涼感。スパイシーでドライ。麦芽の甘さにシロップのような甘さが加わり濃厚になるが、香り同様フェインティ。ボディ自体はしっかりとしている。

余韻:

スパイシーさとドライさを引き継ぎ、ミント、ハーブ、荒々しい麦芽香で終わる。


故サマローリ氏がボトリングに関与しなくなった後のサマローリが、当時久々にリリースしたボトルのうちの一つ、1991年蒸留のマッカラン。

シングルカスク(cask#4139)で総本数は416本。樽種の記載はありませんが、度数と本数、味わいから推察するに、リフィル以降のシェリーホグスヘッド熟成の加水ボトルなのではないかと思っていますが自信はありません。


申し訳ありませんが、率直に申し上げてこのボトルは美味しくな…マッカランとしてはかなり個性的です。

樽感が非常にプレーンなため、原酒の個性をしっかり楽しめると言えばそうなのかも知れません。実際、麦芽香が太いところはマッカランぽいのかなとは思います。

しかし20年熟成とは思えないくらいハーバルというかフェインティな要素があり、え?これ何?マッカランなの?というのが初めて飲んだ時(結構前ですが)の感想だった記憶があります。


裏ラベルの公式テイスティングノートには、” dualism of fragrance and harmony “という文句が刻まれています。香りとハーモニーの二重性…ごめん、アバンギャルド過ぎて私にはまだ難しいです。


ただ、この太めの麦芽香は、個人的にはオフィシャルマッカランを飲んだ時にも感じる要素で、そういう意味では教育的なボトルなのかも知れませんし、そうじゃないのかも知れません。

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