伊達ではない。山崎ミズナラの極地であり、山崎シェリーの極地でもあると思う。
YAMZAKI Age Unknown 43%
評価:★ ★ ★ ★ ★
CP:NR
価格:NR
香り:
穏やかな香り立ち。若干のヒネ香。穏やかに始まり、静かに押し寄せてくるようなミズナラ香がまず香る。香木の印象、白檀。僅かにナッティで、その後に穏やかだが瑞々しいシェリー香(サルファリーなどネガティブな要素は一切ない)。甘く、奥行きがあり、黒糖、みずみずしいレーズン。ふくよかで渾然一体としている。
味わい:
滑らかなのにとろけるような口当たり。素晴らしい。ふくよかで奥行きがある。溶かして固めたばかりのべっこう飴、黒糖、僅かな土っぽさと腐葉土、気品溢れるミズナラ香。麦芽の旨みも奥から現れる。
余韻:
余韻は穏やかだが長い。樽の内側を焦がしたような炭感、ミズナラ香、シェリー香、麦芽の旨みと、余韻でも香味の渾然一体感が持続する。
2017年も今日で終わりますね。
年末なので、自宅にある秘蔵中の秘蔵ボトルをご紹介したいと思います。
山崎蒸溜所の先先代マスターブレンダーである佐治敬三氏が勲一等瑞宝章受章の記念として、記念祝典の参加者と懇意にしていた酒屋さんにだけ配られたという、控えめに言っても超絶に幻なボトルです。
こんなものが何故私の手元にあるのか?
これは本当に偶然の出会いの産物で、保育園のパパ友に酒屋の息子さんがいて、私がウイスキーが好きだということを伝えていたら「こんなボトルがあるんだけど…」と連絡を受けたからなのでした。
当時はウイスキーブームが今ほど加熱しておらず、ボトルの出自が出自だけに譲り受けるにしても価格が決められず、「もともとこの程度の金額で譲ろうかと思ってたから」と、破格で譲り受けたのでした。
気が付けばとんでもない価格で取引されるボトルになっていましたが、そうした流れで手に入れている以上、売って儲けるようなボトルではないため、自宅で抱え続けていました。
抜栓したのは引越しが契機です。引越しを手伝ってくれた方々への御礼として抜栓し、以降は一度も飲むことなく本日まで酒棚の奥の奥に仕舞われていました。
これですよ。私が山崎に求める香味は、これなんですよ…。最強の山崎です。
山崎ミズナラ、そこから想起される良い部分だけを凝縮したような、これぞ…と言うべきミズナラ香。
口に含むと、山崎シェリーの、そこから想起される良い部分だけを凝縮したのうな、これぞ…と言うべきシェリー香。
それらが渾然一体としているんですから、はっきり言って美味くないわけがないんです。
たしかに、評価が★5つなのは完全に依怙贔屓です。そこは認めます。
でも、いいじゃないですか。間違いなく美味しく、何より、年末ですし。
以降は宣伝ですが、パパ友は練馬で「正幹 MasaMoto」という酒屋兼バルを開いていますので是非伺ってみてください。
最寄駅は東武東上線の東武練馬駅、もしくは上板橋駅です。
お酒を買って帰れて飲めてもいける酒屋。珈琲もあります。
東京都練馬区北町1-26-12
月曜〜金曜 15:00〜23:00
土曜 12:00〜23:00
日曜 12:00〜18:00
不定休
https://www.facebook.com/%E6%AD%A3%E5%B9%B9-masamoto-1041846489207869/ https://www.instagram.com/masamoto.sake/そんなわけで、今年一年、ブログを読んでいただいて誠にありがとうございました。
来年は更に発展させていきたいと思っていますので、今後とも宜しくお願いいたします!
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