金柑や金木犀を思わせる香り。非常にキャッチー。
BEN NEVIS 1996-2014 17Y. 49.3% The NECTAR of the DAILY DRAMS
評価:★ ★ ★ ☆
CP:☆ ☆ ☆
価格:★ ★
香り:
しっかりとした香り立ち。オレンジやオレンジオイル、金柑、金木犀のような香り。樽香はプレーンで、奥から溌剌とした麦芽感。バター、ハニートースト。華やかで甘い。
味わい:
しっかりとした口当たり。ややドライでスパイシーさがあるが、口に含むとオイリーなニュアンスがある。柑橘の香りは更に強くなり、麦芽の旨みが濃く現れる。ミントの清涼感。
余韻:
中程度の長さ。味わいからの要素を引き継ぐ。ミントの清涼感で終わる。
ベルギーのボトラーであるネクターからリリースされた1996年蒸留のベンネヴィス。
1996年はベンネヴィス蒸留所の優良ヴィンテージとして認知されていて、ボトラーズ各社からも現在に至るまで数多くのボトルがリリースされています。
このボトルは日本には正規に輸入されなかったボトルです。都内でも限られたBARでしか抜栓されなかったようで、コアな飲み手以外にはあまり認知されなかったボトルだったと思いますが、飲み手の評価は上々だったため、発売当時に入手していました。先日抜栓し、年末の持ち寄り会に持参したところ評判もなかなかでした。
柑橘のフレーバーと溌剌とした麦芽感、バターを思わせる少しオイリーなニュアンス。これらは1996年蒸留のベンネヴィスには共通するフレーバーで、このボトルはそれらのバランスが優れていると思います。金柑や金木犀を思わせる香りも秀逸で、非常にキャッチーというか、親しみやすいボトルです。渾然一体とした複雑さがあるというわけではありませんが、一定以上の複雑さは持ち合わせています。
樽感はプレーンで、ややオイリーな要素があるところは好みを分けるポイントかも知れません。
最初に書いた通りベンネヴィスの1996年蒸留のボトルは各社から多数ボトリングされているため、同じヴィンテージのボトルを飲み比べてみるのも楽しいと思います(同一蒸留所で蒸留年を揃えたボトルを飲み比べるこうした飲み方を『水平飲み』と言います)。
コメント