一杯目ではなく、度数の高さに慣れてからのほうが要素を楽しめる。
ABERLOUR 1994-2012 18Y. 60.9% Whisk-E “World Wonders” by Morrison & Mackay
評価:★ ★ ☆
CP:☆ ☆
価格:¥
香り:
しっかりとした香り立ち。やや刺すような印象のあるアルコールの刺激、バニラ、甘い麦芽香、キャラメル、遅れて杏子。
味わい:
度数相当の強烈な口当たり。キャラメルを感じさせる甘い木香、バニラ、ややオイリーな口腔感覚。度数に慣れてくると柑橘の凝縮感。
余韻:
ホットでドライ。味わいの要素を引き継ぐ。麦芽の甘み、杏子、度数に慣れてくると柑橘の凝縮感。若干のエグミ。ドライさは長く続く。
ウィスクイーからのオリジナルシリーズ『ワールドワンダーズ』のアベラワー。発売は2012年です。
私がウイスキーを本格的に飲み始めてから、ボトラーズリリースのシリーズものとして初めて全ボトルを揃えたのがこのシリーズでした。懐かしいボトルです。
度数が高く、アルコールの刺激は強烈です。それが全体に影響していて、個人的には味わいのバランスはお世辞にも優れているとは言いづらいです。ただ、奥からはキャラメルを思わせるような甘さと、麦芽の甘みもそれなりに感じられ、元の酒質の良さは垣間見ることが出来ると思います。
少なくとも最初に飲むボトルではなく、ある程度杯を重ね、度数の刺激を感じにくくなってからのほうが楽しめるのではないかと思います。
ラベルはアレクサンドリアの大灯台。
このシリーズのラベルになっている古代古典の世界七不思議は、古代ギリシアの数学者にして旅行家でもあったビザンチウムのフィロンという人物が選定したものだそうですが、このアレクサンドリアの大灯台だけはフィロンが選定したものではなく、後の時代に追加されたものなのだそうです。
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