ラガヴーリン 16年 43% オフィシャルボトル

オススメのオフィシャルスタンダード。変わらない安定した品質とバランス。

目次

LAGAVULIN 16Y. 43%


評価:★ ★ ★ Recommend!

CP:☆ ☆ ☆ ☆

価格:


香り

優しい香り立ち。僅かにコゲ感を伴うスモーキーピート、ほんのりと焼き魚。続いてほんのりとベリーの甘さ。飲み進めると奥に基底となる麦芽の甘さも感じられる。

味わい

優しい口当たりだが、ボディは厚い。舌先にヨードと浜辺での海鮮BBQを感じさせるピート。ラズベリー、クランベリーを思わせる穏やかな甘み。分け難く、渾然一体とした感がある。

余韻

ベリーと麦芽の甘さが共に持続する。それらを支えるようなピートの余韻。思いの外長い。


どこにでも売っている現行のラガヴーリン16年。何の変哲も無いオフィシャルのスタンダードボトルです。

しかしベンロマック10年、グレンモーレンジ・オリジナル10年と並んで、現行のオフィシャルスタンダードの中で個人的に特にオススメのボトルが、このラガヴーリン16年です。


ちなみに1万円を少し超えてもいいのであればタリスカー18年とハイランドパーク18年を、五千円以下でベンロマック10年とグレンモーレンジ10年以外ということであれば、タリスカー10年、クライヌリッシュ14年、スプリングバンク10年(新瓶)、グレンリベット12年がお勧めです。


さて、ラガヴーリン16年です。少しでもウイスキーに興味を持った人であればほとんど全員が飲んでいるのではないかとすら思えるこのボトルですが、久しぶりに飲んでみて、その完成度の高さは特筆に値すると思いました。

ヨードや魚介、燻製の煙を思わせるようなアイラピートをしっかりと感じつつ、加水によって穏やかに慣らされた優しい香りを丹念に探っていくと、そこにはベリーの甘さと麦芽の甘さがしっかりと同居しています。

口に含んだ後も、スモーキーなピートとベリーの穏やかな甘さが非常に上手くバランスされていて、その印象は余韻の最後にまできちんと持続します。


あらためて紹介するにはあまりにも今更感があるボトルではありますが、もしまだ飲んだことがなくて、アイラピートが嫌いでない人には是非試してほしいと思いますし、それ以上に、最近飲んでいなかった人にこそ、久しぶりに飲んでもらいたいボトルです。

ここ数年でラフロイグから18年がなくなり、今年からボウモアのオフィシャルスタンダードのラベルが新しいものへ切り替わると共に味わいが変化し、最近のアードベッグは毎年の限定品として変わりダネのリリースに力を入れているなど、アイラ島のメジャー蒸溜所のリリースにも大きな変化が訪れています。そんな中、安定した品質を誇る鉄板オフィシャルだと、個人的には思っています。

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