少し樽感が強いが、奥には麦芽の太さと蜂蜜の甘さが控えている。加水により素晴らしく華開く。
Aberfeldy Single Cask 1998 – 2016 18Y. 53.8% Cask#133 648 bottles.
評価:★ ★ ☆( 加水で ★ ★ ★ )
CP:☆ ☆ ☆
価格:¥
香り:
レーズン、ややサルファリー、酸味を伴う汗の香り、黒糖を伴う甘い麦芽香が先行する。奥からゆっくりと蜂蜜。
味わい:
しっかりとした口当たり。ややシェリーカスク由来のサルファリーが残るが、太めの麦芽感と合わせてボディの厚みに寄与している。
余韻:
スパイシー。他の要素は味わいを引き継ぐ。
加水:
強かった樽由来の香味が抑えられ、麦芽香と蜂蜜感が見事に開く。オススメ。
モルト仲間のお一人に、台湾の空港免税店で買ってきていただいたアバフェルディのシングルカスク。
こうした愛好家同士の繋がりで、普段はなかなか飲めないボトルを入手出来ることには感謝してもしきれません。ウイスキーを飲むこと自体よりも素晴らしいことだと思います。
さて、このアバフェルディですが、648本という本数と味わいから考えると、アメリカンホワイトオークのリフィルシェリーバットで熟成されたものだと思われます。
開けたてはやや冷えていたため、しばらく置いて室温にならしてからあらためてテイスティングを行いました。
ややサルファリーなのと麦芽香が先行するため、アバフェルディの「らしさ」を「蜂蜜」だと捉えるのであれば、最初の印象ではそこからは少し外れた香味をしていると思います。しかし麦芽香も太い印象があり、少し置いておくと徐々に蜂蜜のような甘さも開いてくるため、このまましばらく放置しておくと一層美味しくなりそうな気配があります。
開くまで放置しても良さそうですが、加水すると強かった樽由来の印象が見事に緩和され、酒質の持っている麦芽香と蜂蜜感が綺麗に開いてきます。
Iさん、美味しいボトルありがとうございました!
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