評価:美味しい( ★ ★ ★ )
CP:良くない( ☆ ☆ )
価格:高いんだ( ¥ ¥ )
香り:ヨードとベーコンを伴うピート香、その奥から複雑なエステル香。ライム、グレープフルーツ、林檎、洋梨。僅かに塩気を感じる。年数相当の適度に熟成した麦芽香。
味わい:口当たりは滑らか。ヨードと灰をまず感じるが思いの外優しく、すぐに甘い麦芽香とベーコンの香味が広がったかと思うと、洋梨や林檎が戻ってくる。
余韻:味わいをそのまま引き継ぐ。胡椒、唐辛子のスパイシーさの後にベーコンのようなピート香、ドライさが長く続く。
仲間内とボトルをシェアする企画で飲むことが出来たソサエティのラフロイグ。ボトルが手元にないため、画像は他のサイトから転載しています。1997年ヴィンテージは一昨年から昨年にかけて各社からこぞって発売されたラフロイグの優良ヴィンテージで、もはや出過ぎていて追いかけられないほどです。どのボトルもピート香の後から華やかなエステル香が感じられる傾向があります。ボトラーズのBBR(Berry Bros. & Rudd)から同時期に発売されたLMDW向けグリーンボトル、Whisk-e向けグリーンボトル、TWE向けクリアボトルはラフロイグ好きな飲み手の間ではそれなりに有名で、当時有楽町の著名なウイスキーバーでまとめて抜栓されていたため飲み比べをされた方も多かったように記憶しています。
このラフロイグですが、強過ぎないピート香の奥からしっかりとしたエステル香が感じられ、全体としては力強いというより繊細な印象がある、ヴィンテージから期待する通りの香味の綺麗なラフロイグです。特に香味のまとまりは同一ヴィンテージの中でもかなり上手いと思います。
コメント