キャラメルソースがけのバナナとバニラアイスクリーム
評価:★ ★ ☆
CP:☆ ☆ ☆
価格:Standard(参考価格)
香り:しっかりとした香り立ち。キャラメルソースをかけたバナナ、バニラアイスクリーム、奥のほうから甘さのある麦芽香、微かに香ばしい。
味わい:しっかりとした口当たり。やや力強い麦芽の風味が広がり、僅かにニガリのようなミネラル感。続いて薄めた蜂蜜、程よいウッディネス。
余韻:じんわりとした長めの余韻。樽由来のスパイシーさが現れた後、熟したバナナのような甘さが返ってくる。
スコッツ・セレクションから1987年蒸溜のブラドノックです。ボトリングから既に17年以上が経過していて、ラベルデザインもやや古風な印象があります。
味わいは、キャラメル、バナナ、バニラアイスクリームといった甘い香味、そこに香ばしい麦芽香が加わって、まるでトッピングの豪華なクレープかパンケーキをお店で食べているような気分になります。複雑ではありませんが印象的で、個人的には結構好きなボトルです。
シングルカスクではなく(matured in oakwood casksと複数形で表記されています)、熟成に使った樽種の記載もありませんが、上で挙げたような香味はバーボン樽(漠然とですがリフィルのバーボンバレル)で熟成されたウイスキーの特徴だと思っています。
このボトルは海外のサイトでは低評価ばかりでした。当時の味わいは知りませんが、少なくとも今はそんなに悪くないんじゃないかと思います。ボトルの中で熟成年数以上の長い時間を過ごしたせいか、若いウイスキーにありがちなトゲトゲしい麦芽感が落ち着いて、香味全体が丸くなっています。飲み頃ということなのかも知れません。
こうやって書くと、人の一生から一部を切り取って眺めているみたいですね。
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