Bladnoch 1987-1999 58.2% SCOTT’S Selection

キャラメルソースがけのバナナとバニラアイスクリーム


評価:★ ★ ☆

CP:☆ ☆ ☆

価格:Standard(参考価格)

香り:しっかりとした香り立ち。キャラメルソースをかけたバナナ、バニラアイスクリーム、奥のほうから甘さのある麦芽香、微かに香ばしい。

味わい:しっかりとした口当たり。やや力強い麦芽の風味が広がり、僅かにニガリのようなミネラル感。続いて薄めた蜂蜜、程よいウッディネス。

余韻:じんわりとした長めの余韻。樽由来のスパイシーさが現れた後、熟したバナナのような甘さが返ってくる。

 

スコッツ・セレクションから1987年蒸溜のブラドノックです。ボトリングから既に17年以上が経過していて、ラベルデザインもやや古風な印象があります。

味わいは、キャラメル、バナナ、バニラアイスクリームといった甘い香味、そこに香ばしい麦芽香が加わって、まるでトッピングの豪華なクレープかパンケーキをお店で食べているような気分になります。複雑ではありませんが印象的で、個人的には結構好きなボトルです。

シングルカスクではなく(matured in oakwood casksと複数形で表記されています)、熟成に使った樽種の記載もありませんが、上で挙げたような香味はバーボン樽(漠然とですがリフィルのバーボンバレル)で熟成されたウイスキーの特徴だと思っています。

このボトルは海外のサイトでは低評価ばかりでした。当時の味わいは知りませんが、少なくとも今はそんなに悪くないんじゃないかと思います。ボトルの中で熟成年数以上の長い時間を過ごしたせいか、若いウイスキーにありがちなトゲトゲしい麦芽感が落ち着いて、香味全体が丸くなっています。飲み頃ということなのかも知れません。

こうやって書くと、人の一生から一部を切り取って眺めているみたいですね。

 

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