派手さはないが、しみじみ美味しい。
評価:しみじみ美味しい( ★ ★ ★ )Recomend!
CP:定価売りを探そう( ☆ ☆ ☆ ☆ )
価格:現行ボトルと同等( Standard )
香り:穏やかな香り立ち。林檎、オレンジ、香ばしい麦芽香、内陸系のスモーキーピート。遅れて穏やかにレーズンと焦がし砂糖。原酒の若さを感じない。シンプルだが過不足ない。
味わい:滑らかな口当たり。香りの要素を引き継ぎ、麦芽の香ばしさと甘さが広がる。
余韻:穏やかな収斂。べっこう飴。程よいウッディネス。僅かに胡椒のスパイス。じんわりと続く。
ホワイトホース表記のグレンエルギン。これまで自宅で何本か開けていますが、派手さはないものの、いつ飲んでもしみじみ美味しいボトルです。熟成年数表記のないボトル(NAS)ですが、原酒に未熟な感じは全くなく、アイラとは異なる内陸系のスモーキーピートが静かに香ります。この絶妙なスモーキーさが、このモルトをいつどこでどの順番で飲んでもそのシチュエーションにピタリとハマる、飲む人に寄り添って、そして引き立ててくれる、なくてはならない名脇役のような存在にしてくれているのではないかと思います。
スモーキーピートと書きましたが、このモルトにあるピート香はアイラモルトのような個性の強いピート香と異なった香りです。
アイラモルトのピートは、ヨード、海産物のBBQ、燻製、モノによってはクレゾールといったような特徴的な香りがあり、例外はあるもののそれらが比較的強い傾向がありますが、このボトルにあるような内陸系のピートは、黒土、樽の内側を焦がしたようなニュアンス、すえた煙、焚き火、お灸といったような印象のある香りで、傾向としては前面に出るのではなく他の香りと一緒に香る程度であることが多いです。スモーキーという言葉がピッタリです。
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[…] 思いつくボトルとしては、オールドボトルのロイヤルロッホナガー・セレクテッドリザーヴ(シェリー香が非常に秀逸)、オールドボトルのホワイトホース・グレンエルギン(このボトルよりもエステル香が主張する)くらいで、現行のシングルモルトではノッカンドゥ21年(このボトルよりも麦芽香が主張する)でしょうか。 […]
[…] 思いつくボトルとしては、オールドボトルのロイヤルロッホナガー・セレクテッドリザーヴ(シェリー香が非常に秀逸)、オールドボトルのホワイトホース・グレンエルギン(このボトルよりもエステル香が主体的)くらいで、現行のシングルモルトではノッカンドゥ21年(このボトルよりも麦芽香が主体的)でしょうか。 […]