パフューム香は必ずしもネガティヴな要素ではない
CP:NR
価格:NR(Bar限定)
香り:穏やかな洋梨、林檎、レモングラス。未熟な感じが消えた頃にある麦芽の溌剌とした甘み。奥から痕跡を残す程度のライトなパフューム感(フローラルというべきだろうか)。ほんのりとグラッシー。
味わい:度数なりのしっかりとした口当たり。香りを引き継ぐ。麦芽感にやや若い感じが残る。僅かにオイリー。
余韻:長さは中程度。アルコールのひりつきと胡椒のスパイス。
「女性バーテンダーに注いでもらいたい」をコンセプトに、アトマイザー(香水の小瓶のことですね)という名前のオリジナルボトルの、第18作目に当たるということです。恥ずかしながら、このシリーズを全く知りませんでした。
複雑さはないですが、華やかで繊細な香りを持つ美味しい90年代オーヘントッシャンだと思います。パフューム香は指摘されるまで認識しておらず、言われた後も自分がイメージするパフューム香とは少し違っている印象でした。決して嫌味な要素ではなく、いうなれば花のような香りです。その後、Facebookで信頼できる飲み手から「このボトルは『美味しいフローラル』を体験するのに最適なボトルで、パフュームはダメだという風潮に一石を投じるボトルだと思う」という意見をもらい、とても参考になっています。
「飲み手同士が議論を深める中で、適切なテイスティング用語を模索し、決定していく」というのは、ウイスキーを飲んでテイスティングノートを書くようになって以降、私の中では大きな関心事になっています。今後、そのための具体的な方法を考えていきたいとも思っています。
メリークリスマス。
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