往年の山崎入門編。ここから始めて12年、そして18年へ。
YAMAZAKI 10Y. 40% OB
評価:★★ – ★★☆
CP:☆☆☆
価格:☆
香り:
穏やかなフルーツ香がまずやってくる。酸味のある林檎、少しの洋梨。続いてほんのりとした蜂蜜とホームメイドクッキーの甘さ。微かにスモーキー。軽やかで心地良いがシンプルな構成。
味わい:
優しい口当たりだが、麦芽の甘みには若さが出ていて少々ざらつきを感じる。麦芽由来のクッキーのような甘さと穀物感に続き、穏やかな樽香が口の中に広がる。
余韻:
長くはない。穏やかな麦芽の甘さ、穏やかな蜂蜜とバニラ、穏やかなウッディネス。
目次
遠い昔の山崎入門編
既に終売品となっている山崎の10年。往年の山崎入門編に当たるボトルです。
現行のNAS(No Age Statement。熟成年数の表記がされていないウイスキーのこと)はワイン樽原酒の比率が高いことで12年とはやや趣きの異なった香味構成ですが、この10年は山崎12年を素直にダウングレードしたような印象で、香味構成はシンプル、華やかさや奥行きを比較しても、当たり前ですが12年に軍配が上がります。
ただ、香りにはしっかりと山崎の甘さと華やかさが備わっており、久し振りに飲むととても懐かしい気持ちになります。
終売品とはいえ、大切に取っておくというよりは気軽に飲むほうが相応しいウイスキーで、作りの方向性はしっかりしているものの、良くも悪くも当時の定価なりの美味しさです。プレミアム価格で買うようなものではないかと思います。
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