高い、けれども高くない。そんなローズバンク。
評価:美味しい( ★ ★ ★ )
CP:好み次第( ☆ ☆ )
価格:高額です( ¥ ¥ ¥ ¥ )
香り:華やかなエステル香にローランドモルトを思わせるグラッシーさ(草を刈った時のような香り)が折り重なる。グラッシーさは飲み進めるうちに分からなくなる。アマレットリキュール、洋梨のコンポート、アップルパイ、穏やかな樽香。
味わい:度数なりの力強い口当たり。フルーツ香が芳醇に広がり、レモネード、甘い麦芽感、バニラとザラメが出てくる。
余韻:口当たりを引き継ぎながら、穏やかな樽の収斂。
ウイスキーエクスチェンジ(TWE)から2016年にひっそりと発売されたローズバンク21年。蒸溜年とボトリング年の記載がありませんが、ローズバンクの閉鎖が1993年だということを踏まえると93-15、または92-14あたりが妥当かなと思われます。薔薇を全面にあしらった美しいラベルには「TRUE LOVE」の文字。おそらくこれはTWEの新しいボトリングシリーズ名というより、描かれた薔薇の花言葉をあしらっているのだと思います。近年稀に見る女子力の高いボトルですが、中身のきちんと伴った、非常に美味しいローズバンクです。
閉鎖後の高騰著しいローズバンク、それをシングルカスクで、しかもハイレベルなものが今この価格で発売されたことについて、「高いけど高くないローズバンク」とは以前同じお店で飲んだ他の飲み手の言葉だそうです。それをマスターから聞いた時は私も妙に納得してしまいました。
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