Suntory Whisky 創業 一八九九(Sougyou 1899) Blended 43%

絶対に海外受けする。


評価:美味しくないわけではないけど、勉強が好きな人向け。




香り:ミズナラ。伽羅香、チョコレート、白檀、バナナ、ほんのりと優しい内陸系ピート。淡い麦芽香。

味わい:ヒネを感じる。土っぽいピート感、熟したバナナ、ややグレーニー(グレーンウイスキーの軽さとアルコール感を感じる)。

余韻:熟した果実。甘い。熟したバナナ。

1899年は鳥井信治郎氏が鳥井商店を創業した年で、サントリー創業年に当たります。こちらはその名を冠した記念ボトルです。

ネットで簡単に調べただけでは発売時期の特定が出来なかったのですが、ラベルに直接「ウイスキー特級」と表記されていることから考えると、1980-1989年の間に製造されたボトルではないかと推察されます。サントリーさんに直接聞くのがいいのかも知れませんね。そういえば名酒辞典にも載っていたような記憶がありますが、どの年度からかは覚えてないです。

このボトル自体は、今から4-5年前にオークションで手に入れたものですが、保存状態が良くなかったためかコルクも緩く、開けたての中身は随分とヒネており、正直飲むに耐えないものだったと記憶しています。当時買えたスコッチシングルモルトのオフィシャルスタンダードのほうが余程美味しかったです。

年数が経過し、久し振りに開けてみると上手い具合にヒネ香も抑えられ、割と飲めるボトルに仕上がっていました。ヒネ香がここまで上手く抑えられたボトルは手持ちではこれが初めてです。

明確なミズナラ香、グレーン由来だと思わせる熟したバナナ感。大枚叩いて買うものでは決してありませんが、ミズナラ香を知るとか確認するとかいう意味ではうってつけのボトルだと思います。同じくジャパニーズのミズナラ香を手軽に知りたい時のボトルとして「60」表記のサントリーオールド角瓶という選択肢もありますが、こっちのほうが美味しいと思います。

2016年の現時点で飲めるレベルをギリギリ保っているという印象です。そういう意味ではもし見かけたら飲んで見れば?という感じです。

ラベルもボトルも味わいも、海外のジャパニーズ好きなウイスキーコレクターにはウケそうだな、と思いました。

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