フィニッシュに使われているシェリーの樽感が強いが、タリスカーの個性は失われていない。
評価:人を選ぶのかも知れない。
香り:甘い。レーズン、クレヨン、少し遅れて麦芽の甘さ、林檎、洋梨。
味わい:期待に応える力強くスパイシーなアタック。胡椒のスパイシーさがクレヨンのようなシェリーの樽感と共に現れる。少し遅れて麦芽感。香りの展開を引き継ぐ。
余韻:麦芽の甘さにシェリーの樽感がべったりと乗っている。そのまま胡椒のスパイスを余韻に残す。
自宅で開いているボトルです。ボトル裏に自分で抜栓日を書いていて、それによると2011年11月20日に抜栓しているようです。昔は随分とマメなことをしていたんですね。
ディスティラーズ・エディションのタリスカーはシェリー樽でフィニッシュをかけていることが特徴です。ただ、このボトルはどうも使用されたシェリー樽由来と思われるクレヨンのような油っぽくてべったりとしたニュアンスが最初から最後まで残っていて、そこだけがどうしても引っかかってしまうボトルです。
口当たりから余韻にかけての破裂するようなスパイシーさというタリスカーの個性は失われていませんが、スタンダードのタリスカー10年や18年が好きであれば、わざわざこちらに手を出さなくても良いのかなと個人的には思います。しかし型番違いで味わいがどう違うのかは試してみたいです。
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