見た目スタイル抜群だが、中身は意外とじゃじゃ馬で、向こうから相手を選ぶタイプ
Glendronach 1994-2012 18Y. 55.3% KINKO
評価:飲み手を選ぶ。
香り:甘さの中にややサルファリーな香り。黒糖、レーズン、ココア、チョコレート、僅かにフェインティな麦芽感。
味わい:度数相当の強烈なアタック。シェリーカスク由来の甘みの後に、口の中から水分が奪っていくタンニンの渋みとアルコール。ホットでスパイシー。
余韻:余韻も引き続きホットでスパイシー。麦芽とレーズンの甘みが残る。やや酸味も感じる。ここでもサルファリーな要素を拾うことが出来る。
2012年にボトリングされた鹿児島のキンコーさんのオリジナルボトル。ラベルが切り抜き構造になっていて、海辺に浮かぶ三日月と浜辺に佇むボトルの向こう側から、中のウイスキーを覗くことができます。
抜栓してそろそろ4年。現時点でもレーズン&スパイシーなシェリーの香味と、こってりと甘い麦芽の香味がバチバチのインファイト・ボクシングを繰り広げているような、かなりのヘビー級モルトです。自宅で開いていますが、残暑厳しい今の時期より少し涼しくなってくるこれからの時期に向いているモルトかも知れません。
抜栓したてのテイスティングノートを取っていないのが残念ですが、樽感とスパイシーさが強めという印象は当初からあったと思います。ややサルファリーな要素を各所で感じられるため、どちらかというと飲み手を選ぶタイプのボトルではないかと思っています。
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