※ 飲み切り時のテイスティングノート。
香り:凝縮したフルーツ香。オレンジ、蜂蜜、アプリコット、レモンキャンディー、ほんのりと白檀、少し時間を置くとフワッと香るココアパウダー、渾然一体としていて複雑なのにも関わらず、積極的に探せば飲む前に穀物の香りも見つけることもできるし、探せば探すほど、様々な香りと出会うことが出来る。
口当たり:滑らか。穀物原料の酒であることは口当たりからはノージングよりも分かりやすい。引っかかりや嫌味な要素が全くない。
余韻:瑞々しいオレンジの果肉、息を吐くと品の良い木香が口と鼻を抜ける。
飲み切りましたのであらためてテイスティングノートを記載します。
響17年は、とにかく欠点を見つけることが出来ないというのが最も端的な感想です。
また、非常に興味深いことだと思いますが、自分が頭の中に予め何か一つ香味を思い描いてから香りを嗅いでみると、香ってくるまでの時間の長短や強さの強弱はあるにせよ、かなりの確率でその香りに出会うことが出来ます。繊細でフルーティーなのは間違いないところだと思いますが、おそらく飲む人それぞれがそれぞれに様々な香りに出会うことができ、しかもそのどれもに間違いがないと思わせる、まさしくテイスターが指揮者であるならば響17年は優秀なオーケストラであり、こちらの期待にどんな時でもきちんと応えてくれるという、そんな印象を最後まで崩すことがありませんでした。まさにその名の通り和声であり調和です。
まあ、響17年は私の好きなウイスキーなので、テイスティングノートや他の評価もかなり贔屓目かも知れません。ですが、仮にそうだとしても、飲めば飲むほどに発見があり、誰にでも自信を持って美味しいと勧めることのできるウイスキーだと思います。
今日で飲み切ってしまったので、また買い足さないといけませんね。
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