2026-09-22
今日の要点
- SazeracとBerentzenが事業統合契約を締結し、1株5.55ユーロの公開買付けへ進んだ。
- Blue Noteは過去2年の早期完売を受け、蜂蜜樽仕上げBourbon/Ryeの割当量を拡大した。
- 国内では芝公園BAR新海が本日プレオープンし、飛騨高山蒸溜所の無料試飲販売も実施中。
- Cotswoldsはメープルシロップ樽の限定品、Jeptha Creedは10周年を3部作映像と記念バーボンで発信。
- 豪Belgroveの閉ループ型生産やGlen Morayの空港試飲など、製造・流通の接点づくりも動いた。
本日の一面
1
SazeracとBerentzen、事業統合契約を締結 1株5.55ユーロの公開買付けへ
協議から正式契約へ。SazeracがBerentzen全株に1株5.55ユーロの公開買付けを予定。
独Berentzen-Gruppeは9月21日、Sazeracとの事業統合契約締結を発表した。Sazeracは全株式を対象に1株5.55ユーロの現金公開買付けを予定し、最低応募条件は50%+1株。Berentzenの取締役会・監査役会は賛同し、成立後は上場廃止を目指す。9月17日の「協議中」から正式な契約・買付条件の提示へ進んだ。
重要な理由: 交渉段階だった大型M&Aが、価格・最低応募条件・上場廃止方針を伴う正式な取引設計へ進んだ。
次の観測点: BaFinによる買付文書公表承認、応募開始、50%+1株の達成、Q4のクロージングを確認する。
注目ニュース
2
Blue Note、ハニー樽仕上げ2種の割当を拡大 過去2年の早期完売を受け増産
蜂蜜熟成樽で仕上げるBlue Note 2種が3年目へ。早期完売を受け割当量を拡大した。
B.R. DistillingはBlue NoteのHoney BourbonとHoney Ryeを3年目も発売し、過去2年の早期完売を受けて割当量を大幅に増やした。野花蜂蜜を6〜9カ月熟成した樽で仕上げ、Bourbonは117.8 proof、Ryeは119.6 proof。両商品はオンラインと米国の一部市場で展開し、希望価格は各64.99ドル。
重要な理由: 過去2年の早期完売を受け、限定性を維持しながら供給量を広げる判断が需要の実績を示している。
次の観測点: 実売速度、単樽版の配荷、増加した割当が二次流通プレミアムと通常品需要にどう影響するかを見る。
発売
3
芝公園BAR新海、本日プレオープン ジャパニーズウイスキー200種超を軸に10月1日開業へ
BAR新海の4号店が芝公園で本日プレオープン。200種超のジャパニーズを掲げる。
BAR新海は東京・芝公園の4号店を9月22〜30日にプレオープンする。公式サイトはジャパニーズウイスキー200種以上を掲げ、昼は食事・カフェ、17時以降はバーとして営業。10月1日のグランドオープンに先立ち、プレ期間はサービス料なし・会計10%引きとしている。
重要な理由: 情報発信と実店舗を一体化し、ジャパニーズウイスキーを読む場から試す場へ顧客接点を拡張する。
次の観測点: 9月22〜30日のプレ期間の来店反応と、10月1日以降の品揃え・少量提供・イベント展開を確認する。
発表
4
豪Belgrove、農場内で完結するライウイスキー造り 廃油燃料と再利用を徹底
自家栽培ライ麦、廃食油燃料、排水再利用。豪Belgroveの閉ループ型蒸留を再検証。
タスマニアのBelgrove Distilleryを巡る9月21日の新たな生産分析で、農場内の閉ループ型ウイスキー造りが改めて注目された。同蒸溜所は自家栽培ライ麦を使い、手製の銅製ポットスチルを廃食油由来バイオ燃料で直火加熱。蒸留粕は羊の飼料、冷却水や排水は再利用し、酵母も再使用している。
重要な理由: 原料栽培から燃料・排水・蒸留粕までを同一農場内で循環させ、ウイスキー製造の環境負荷を工程単位で考えられる。
次の観測点: 発酵・酵母再利用の具体的管理方法と収率、商品化される原酒での味への影響が追加開示されるかを見る。
5
Cotswolds、メープルシロップ樽を使う「Round Hill Harvest」を9月25日発売
Harvest Series第5弾はメープルシロップ樽が軸。55%・1,200本で9月25日発売。
Cotswolds DistilleryはHarvest Series第5弾「Round Hill Harvest」を9月25日に発売する。ex-maple syrup caskを核に、Olorosoシェリー樽とピーテッド原酒の要素を組み合わせ、55%、700ml、1,200本、110ポンド。地元画家Jeffrey Prattの作品をラベルに採用する。
重要な理由: ワイン・シェリー以外の樽と地域アートを結びつけ、限定品の味と土地の物語を同時に設計している。
次の観測点: 9月25日の販売後、1,200本の消化速度と、Harvest Seriesで非ワイン樽の比重が広がるかを確認する。
発表
6
飛騨高山蒸溜所、シルバーウィーク試飲販売を本日も実施 自社原酒入りブレンドを無料試飲
飛騨物産館で無料試飲を本日実施。自社ノンピート原酒入りブレンドを飲み方別に比較できる。
飛騨高山蒸溜所は高山グリーンホテル内「飛騨物産館」で、9月19〜23日にブレンデッドウイスキーの無料試飲・販売を実施している。本日22日は9〜18時。「五十結」と、自社ノンピート原酒を初採用した「FRUITY・SMOOTH」をストレート、水割り、炭酸割りで試せる。
重要な理由: 初シングルモルト前の段階で、自社原酒入りブレンドを実飲してもらいブランド理解と購入導線を先に育てている。
次の観測点: 9月23日の最終日と、FRUITY・SMOOTHの販売反応、今後の自社シングルモルト発売時期を確認する。
7
Glen Moray、空港試飲施策を展開 Senior Open公式ウイスキー契約も3年延長
Scottish airportsでの試飲とゴルフ協賛を連動。Senior Open契約も3年間延長した。
Glen MorayはAvoltaのWorld Duty Freeと組み、グラスゴー、アバディーン、エディンバラ各空港でゴルフ連携の試飲施策を展開した。あわせてSenior Openの公式ウイスキーパートナー契約をさらに3年間延長。旅行小売への追加投資も計画している。
重要な理由: 空港での試飲とスポーツ協賛を反復可能な顧客獲得導線として結び、GTRへの継続投資を明確にした。
次の観測点: 今後3年の大会連動施策、空港での採用拠点、トラベル限定ラインの販売成果が開示されるかを見る。
8
Wooler Whiskey、オンライン配送を全米45州へ拡大 発売数カ月で販路を全国化
Bardstown産5年以上バーボンを、Big Thirst経由で米国45州へオンライン配送。
Wooler Brandsは9月21日、Wooler Whiskeyのオンライン購入・配送を米国45州へ拡大した。商品はBardstown蒸留の5年以上熟成Kentucky Straight Bourbonで、45%、希望価格39.99ドル。実店舗はCaliforniaとGeorgiaを中心に展開し、オンライン履行はBig Thirstの認可小売ネットワークが担う。
重要な理由: 小規模ブランドが州ごとの酒類流通制約を小売ネットワークで越え、早期に全国需要を取りにいく事例になる。
次の観測点: オンライン販売比率、実店舗の州拡大、Big Thirst経由の配送網が継続成長につながるかを追う。
発売
9
大阪「BIG PEAT POP-UP」は9月25日まで アイラブレンデッドモルトをバー体験化
大阪の長期ポップアップは9月25日まで。Big Peatをストレートとハイボールで体験化。
ジャパンインポートシステムは大阪・東心斎橋のJapanese Bar commonで「BIG PEAT POP-UP」を開催中。9月25日まで16〜23時、Big Peatをストレートやハイボールで提供する。46%のブレンデッドモルトを、ボトル販売ではなくバーで香りと飲み方を体験する施策として展開している。
重要な理由: 輸入ブランドが実店舗の飲用体験を長期運用し、スモーキー系への入口をオンプレミスで作る事例として見られる。
次の観測点: 9月25日の終了後、同形式の他都市展開やバー連携の継続、通常品の販売施策への波及を確認する。
10
Jeptha Creed、10周年を3部作映像で発信 在来種トウモロコシとSolera Bourbonを物語化
3部作映像とSolera Aged Bourbonで、自家栽培の在来種トウモロコシ10年を物語化。
Jeptha Creed Distilleryは9月21日、創業10周年を記念する3部作映像シリーズを発表した。9月18日公開の第2章は、自家農場で育てる在来種トウモロコシと、10年間に用いた各品種のウイスキーを組み合わせたSolera Aged Bourbonを取り上げる。最終章は11月11日に公開予定。
重要な理由: 自家栽培の在来種トウモロコシを、映像と記念ボトルの両方で10年のブランド資産へ変えている。
次の観測点: 11月11日の最終章公開とSolera Aged Bourbonの販売反応、今後の在来種原料の商品化を追う。