2026年9月18日|ウイスキーニュース

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2026-09-18

目次

今日の要点

  • IWSRの2025年旅行小売分析では、日本産ウイスキー販売額は44%増。世界全体の販売伸長率とは区別が必要だ。
  • キャメロンブリッジではスト支持投票から具体的日程の発表へ進展。操業・供給への実際の影響は未確定。
  • Glenoraは米国の対象カナダ産酒類禁輸を巡り、米国内での瓶詰め・ラベル対応が必要になる可能性を説明した。
  • The MacallanはValdespinoシェリーでシーズニングした樽の初採用を発表。樽供給の管理体制が商品に表れている。
  • 国内ではGordon & MacPhail長熟4種の予約と「Jack & Music」の追加出演者が発表された。

本日の一面

1

IWSR、2025年GTRで日本産ウイスキーの販売額44%増を報告

2025年GTRで日本産ウイスキー販売額44%増。世界市場全体ではなく旅行小売の伸び。

IWSRの分析を紹介したVineturによると、2025年の旅行小売(GTR)におけるウイスキー販売額は前年比12%増、日本産は販売額44%増、数量37%増だった。スコッチとアメリカンは各10%増、アイリッシュは11%増。空港免税店など旅行小売に限る数値で、世界市場全体の伸び率ではない。【9月18日出典更新】無料で全文を読める記事へリンクを変更。主要数値はIWSRの公開部分とも照合した。

重要な理由: 旅行小売で日本産ウイスキーが突出して伸び、成熟市場の需要鈍化とは異なる購買局面を示す。

次の観測点: 2026年GTRの反動、地域別内訳、国内販売との乖離、空港での価格帯別構成を追う。

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注目ニュース

2

キャメロンブリッジ、9月28日から10月15日までスト実施日程が確定

投票結果から実施日程へ進展。9月28日から10月15日まで職種別ストが予定される。

Uniteは9月17日、DiageoのCameronbridge蒸溜所で100人超の組合員によるストライキ日程を発表しました。9月28日に全組合員がストを行い、その後は職種別の争議行動が10月15日午前5時59分まで続く予定です。組合側は操業停止につながると見ていますが、実際の停止範囲や供給影響はまだ確定していません。

重要な理由: 需要減速下のコスト削減が欧州最大級のグレーン蒸溜所で具体的な労使紛争に発展した。

次の観測点: Diageoの交渉姿勢、9月28日の実施状況、操業停止時間、Johnnie Walker等への供給影響を確認する。

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3

Glenora、米国のカナダ産瓶詰め酒禁輸で『米国内瓶詰め』が必要になる可能性

禁輸を避けるためのバルク輸送は、米国側での瓶詰め・ラベル対応を必要とする。

カナダ・ノバスコシア州のGlenora Distilleryは、9月29日に発効予定の米国による対象カナダ産酒類の輸入禁止について、瓶詰め製品が影響を受ける一方、バルク輸送には余地があると説明しました。バルクで米国へ送る場合は現地で瓶詰め・ラベル対応を組む必要があり、規制変更がメーカーの物流設計そのものを変え始めています。

重要な理由: 米加酒類摩擦が価格だけでなく瓶詰め・ラベル・物流拠点の再設計へ波及した初期例になる。

次の観測点: 9月29日の発効、CBP実施細則、Glenoraの米国瓶詰め提携、他カナダ蒸溜所の対応を追う。

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4

The Macallan、Valdespino自社シェリーでシーズニングした樽を初採用

20年熟成品でValdespino自社シェリー由来のシーズニング樽を初採用。樽戦略が次段階へ。

The Macallanは20年熟成の「TIME : SPACE Sherry Cask」を発表しました。ブランド傘下のValdespinoのシェリーでシーズニングした樽の影響を初めて取り入れ、シェリー樽熟成後にValdespinoでシーズニングした最初の200樽の一部でマリッジしています。樽調達からシェリー生産までの垂直統合を商品に反映した点が重要です。

重要な理由: シェリー樽の『調達』から『自社管理するシェリーでのシーズニング』へ進み、樽供給戦略を商品化した。

次の観測点: Valdespino由来樽の採用拡大、他レンジへの波及、樽・シェリーのトレーサビリティ開示を追う。

発表

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5

The Busker、日本のライブ音楽文化に合わせた「Triple Sessions」を展開

The Buskerが日本のライブ音楽文化を使い、トリプルカスクの物語を体験型キャンペーンへ変換。

The Busker Irish Whiskeyは、日本を重点成長市場の一つとして、国内アーティストとライブ会場を軸にした「The Busker Triple Sessions」を展開しています。渋谷でのセッションに続き大阪開催も予定し、トリプルカスクの製品ストーリーを音楽の三部構成へ翻訳。単なるスポンサーではなく、現地カルチャーに合わせたブランド体験を設計しています。

重要な理由: 日本市場でのブランド構築が広告露出から、地域文化と継続接点を作る体験型施策へ進んでいる。

次の観測点: 大阪セッション後の継続展開、店頭販促との連携、販売量や認知への波及が公表されるかを見る。

発売

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6

ゴードン&マクファイル、1966〜1996年の長熟4種を日本で予約開始

1966・1976・1986・1996年蒸留の長熟4種を日本で予約開始。最長は53年熟成。

ジャパンインポートシステムは9月17日、Gordon & MacPhailの「アニバーサリー リリース」4種の国内予約受付を開始しました。53年熟成ロングモーン1966、43年グレングラント1976、38年ミルトンダフ1986、29年リンクウッド1996を揃え、熟成期間と樽履歴の異なる長期保有原酒を節目の年に合わせて販売します。

重要な理由: 独立瓶詰業者の長期在庫が、熟成年数だけでなく『ヴィンテージの節目』を価値化する販売資産になっている。

次の観測点: 各銘柄の国内割当消化、二次流通価格、G&Mの長熟在庫戦略と今後の記念年商品を追う。

予約

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7

Kavalan×La Maison du Whisky、20周年・70周年で単樽5種を共同選定

Kavalan20周年とLMDW70周年に、2027年向け単樽5種とパリ限定品を共同展開。

Kavalanは9月17日、長年のフランス販売パートナーLa Maison du Whiskyと、2027年カタログ向けに5本のシングルカスクを共同選定したと発表しました。Kavalanの初蒸留から20年、LMDW創業70年の節目に、Whisky Live Paris限定品も加えて紹介します。長期輸入パートナーが『売る側』から選樽・編集する側へ深く関与する例です。

重要な理由: 長期販売パートナーが選樽・限定企画まで担い、輸出市場でのブランド定着を共同編集する関係を示す。

次の観測点: Whisky Live Parisでの反応、2027年カタログ販売、フランス以外への共同選樽モデル拡大を確認する。

発表

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8

Bruichladdich、Lisa Matthews氏を初の女性Assistant Blenderに任命

Lisa Matthews氏がBruichladdichへ復帰し、初の女性Assistant Blenderに就任。

Bruichladdich DistilleryはLisa Matthews氏をAssistant Blenderに迎えました。Matthews氏は18歳で同蒸溜所のツアーガイドとして業界に入り、その後ビール醸造、ジン、ウイスキー蒸留を経験して復帰。Master BlenderのAdam Hannett氏と働く体制となり、蒸溜所が次世代の製造・ブレンディング人材を内部育成する動きとして注目されます。

重要な理由: 熟成在庫を持つ蒸溜所ほど、将来の商品設計を担うブレンディング人材の継承が競争力になる。

次の観測点: Matthews氏の担当範囲、将来の商品開発への関与、Bruichladdichの人材育成・後継体制を追う。

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9

Diageo、旅行小売の新成長構想「Destination Growth」を提示

Diageoが免税店の前後まで含む旅行者体験を軸に、酒類カテゴリー成長の新構想を提示。

Diageo Global Travelは、TFWA Cannesで新しいカテゴリ成長構想「Destination Growth」を提示すると発表しました。免税店の棚だけでなく、旅行前・店頭・旅行後までを一つの体験として捉え、ギフト、発見、購入のしやすさを軸に酒類カテゴリーへの参加を増やす考えです。需要鈍化局面で、旅行者の新規獲得を業界横断で設計する動きです。

重要な理由: 大手が旅行小売を単なる高単価販売から、新規顧客を獲得するカテゴリ全体の成長装置へ再設計している。

次の観測点: TFWAでの具体施策、空港・小売パートナー導入、旅行小売限定品とデジタル施策の成果指標を追う。

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10

「Jack & Music」、追加18組を発表し出演アーティストは計25組に

Jack Daniel's主催「Jack & Music」に18組追加、計25組が9月26日に渋谷へ集結。

ブラウンフォーマンジャパンは9月17日、9月26日に渋谷で開催する「Jack & Music」の第二弾出演者としてJP THE WAVY、Campanellaなど18組を追加し、計25組の出演を発表しました。Jack Daniel'sが音楽イベントを自ら主催し、広告ではなくカルチャー接点を継続的に作る国内ブランド施策です。

重要な理由: 成熟ブランドが飲用機会を増やすため、広告から自社主催のカルチャー体験へ投資領域を広げている。

次の観測点: 9月26日の来場反応、飲用導線、イベント後のコンテンツ活用、継続開催の有無を確認する。

発表

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新製品・発売情報

14

デンマークのISLE OF FIONIA、定番と限定品4種をドイツ市場に展開

ドイツ向けに定番1種と限定3種を展開。15年物はリオハ樽熟成、全261本。

デンマークのニーボー蒸溜所は「ISLE OF FIONIA」の4銘柄をドイツ市場に展開する。9月17日公開の発表によると、定番「STILHED」と8年、12年、15年の限定品を9月から販売する。15年物の「EFTERGLØD」はリオハ樽熟成で、度数51.2%、700ml、全261本。今回の案内はドイツ向けで、日本発売の発表ではない。

発売

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国内短信

12

竹鶴25年などを含むジャパニーズウイスキーくじ、200口限定で販売開始

竹鶴25年・白州18年などを含む200口限定のウイスキーくじを9月17日から販売。

タチバナE酒販は9月17日、ジャパニーズウイスキーを対象にした200口限定の「ウイスキーくじ」を販売開始しました。1等に竹鶴25年、2等に白州18年などを設定し、1口9,800円。希少ボトルを確率商品として販売する国内ECの販促モデルを観測する材料です。

抽選

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海外短信

11

Brown-Forman、旅行者向けデジタル接点をTFWA Cannesで展開へ

Brown-Formanが旅行先提案とブランド体験をつなぐ新デジタル施策をTFWAで披露へ。

Brown-Forman Global Travel Retailは、TFWA Cannes 2026で「Be A Traveller, Not A Tourist」と題したデジタル・エンゲージメント施策を披露します。Jack Daniel'sを中心に、旅行先の提案や空港でのデジタル接点を組み合わせ、旅行小売を購入の場だけでなく旅程全体のブランド体験へ拡張する方針です。

発表

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13

ウイスキー輸出不振が大麦農家に波及、IFAが米関税撤廃方針を歓迎

対米輸出の低迷が原料調達にも波及。農業団体は2027年の大麦需要回復に期待する。

アイルランド農業団体IFAは9月16日、米国のアイリッシュウイスキー関税撤廃方針を歓迎した。穀物部門のジョン・マーフィー委員長は、対米輸出不振で今期収穫の蒸溜用麦芽向け大麦が購入されず、農家所得にも影響したと説明。2027年の需要回復に期待を示した。声明は農業側の受け止めを述べたもので、関税撤廃の実施を確認した発表ではない。

重要な理由: ウイスキーの輸出不振が原料作物の調達に及ぼす影響を、農業団体が具体的に説明した。

次の観測点: 2027年産の麦芽用大麦調達と、米国の関税措置に関する正式発表を確認する。

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Drinkers Lounge Daily Whisky News
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