2026年9月13日|ウイスキーニュース

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2026-09-13

目次

今日の要点

  • 英国政府がEnglish WhiskyのGI登録を承認。名称保護は10月1日から始まり、最終仕様書も公表される。
  • キャメロンブリッジで2労組がスト支持を公表。実施日や操業への影響は今後の交渉に左右される。
  • インドのABDはモルト蒸溜所・熟成倉庫への最大11.5億ルピーの支援計画を承認し、新ブランドの国内展開も発表した。
  • 国内では新道CORES.03が発売され、那覇はニューボーン2種の樽構成と9月15日発売を案内した。
  • TWSC大試飲会はきょう恵比寿で開催。saketryは特定の飲み比べセットの出荷見込みを9月下旬以降へ変更した。

本日の一面

1

イングリッシュウイスキーのGI登録を承認 名称保護は10月1日から

英国政府が登録申請を承認。20日間の公告後に保護が始まり、最終仕様書も公開される。

英国政府は9月11日、イングリッシュウイスキーの地理的表示(GI)登録を承認したと公表した。20日間の公告を経て10月1日に登録し、その時点からグレートブリテンで名称が保護される。決定通知によると、英国産穀類とイングランドの水を使い、同地で蒸溜するウイスキーが対象。モルト製造の銅製蒸溜器を巡る異議を受け、仕様は蒸気の通り道で十分な銅接触を確保する要件へ修正された。

重要な理由: 成長するイングランドのウイスキーについて、名称保護と製造要件を公的に定める節目となる。

次の観測点: 10月1日の登録実施と最終製品仕様書の公開、HMRCによる生産者確認の運用を確認する。

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注目ニュース

2

キャメロンブリッジ蒸溜所でスト支持 2労組が投票結果を公表

雇用削減を巡る投票で争議行動を支持。会社は減産継続に伴う変更と説明している。

ディアジオのキャメロンブリッジ蒸溜所で、雇用削減を巡りGMBとUniteの組合員がストライキを支持した。GMBは9月9日、投票率73%で75%が賛成したと発表。Uniteも10日、約100人の組合員による争議行動の実施日を今後公表するとした。会社側はMorning Advertiserの取材に対し、減産を維持する中で変更は競争力の確保に必要で、建設的な協議を続けると説明した。確認した発表ではストの具体的日程は示されていない。

重要な理由: 主要グレーン蒸溜所の雇用見直しが争議行動の支持へ進み、スコッチの生産体制を追う上で重要な変化となる。

次の観測点: 両労組のスト日程公表、会社との交渉結果、実際の操業への影響を確認する。

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3

新道蒸溜所、CORES.03を9月12日発売 新樽熟成原酒を軸に7種を配合

アメリカンホワイトオーク新樽の4年熟成ノンピート原酒を、シリーズで初めてキーモルトに据えた。

篠崎の新道蒸溜所は9月12日、シングルモルトジャパニーズウイスキー「SHINDO EXPERIMENTAL FOR CORES.03」を全国発売した。アメリカンホワイトオーク新樽で4年熟成したノンピート原酒を軸に、ピーテッド原酒やミズナラ、シェリー、コニャック樽の原酒など計7種類を組み合わせた。700ml、アルコール度数50%、税込13,200円。

重要な理由: 新樽原酒を使うタイミングと7種の組み合わせが開示され、福岡の蒸溜所が進める熟成設計を製品からたどれる。

次の観測点: 公式発売に続く取扱店の入荷・出荷案内を確認する。小売の予約表示と店頭在庫は区別する。

発売

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4

アライド・ブレンダーズ、モルト蒸溜所と熟成倉庫に最大11.5億ルピー

年約300万バルクリットルの新設備を計画。シングルモルト分野への参入を進める。

インドのアライド・ブレンダーズ&ディスティラーズは9月11日、子会社Minakshi Agro Industries LLPによるモルト蒸溜所と熟成倉庫の建設に、最大11.5億ルピーを拠出・支援する計画を承認した。建設地はマハラシュトラ州アウランガーバードで、生産能力は年間約300万バルクリットル。FY2028第3四半期の増設完了を見込み、産地を打ち出したシングルモルト分野への参入につなげる。

重要な理由: インド大手のプレミアム化戦略が、モルト蒸溜と長期熟成の生産基盤への投資として具体化した。

次の観測点: 同社の設備投資開示で建設進捗とQ3 FY2028の完成予定、生産開始後のブランド展開を確認する。

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5

那覇蒸溜所、ニューボーン2種の樽構成を公表 9月15日発売

モルトは異なる樽の原酒を組み合わせ、グレーンは熟成途中に樽を移す二つの方法を採る。

久米仙酒造は9月11日、那覇蒸溜所の「SINGLE MALT WHISKY NEWBORN 2026 #1」と「SINGLE GRAIN WHISKY NEWBORN 2026 #1」の熟成方法を公表した。モルトはファーストフィルのバーボン樽とアイラウイスキーの使用済み樽で熟成した原酒を組み合わせる。グレーンはSTR処理したスパニッシュオーク樽で熟成後、リフィルのバーボン樽に移して仕上げる。2種とも9月15日に発売する。

重要な理由: 同じ蒸溜所がモルトとグレーンで異なる樽の使い方を示した。沖縄での原酒育成を比較する材料になる。

次の観測点: 9月15日の発売時に、公式販売ページの仕様と販売条件を確認する。

発表

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6

欧州蒸留酒50社の6割が事業環境の悪化を回答 業界団体調査

回答の過半は中小企業。投資を続ける意向の一方、商慣行や規制の負担への懸念が示された。

スコッチウイスキー協会も加盟するspiritsEUROPEは9月10日、欧州の蒸留酒生産者50社の経営幹部を対象とした調査を公表した。6割が過去1年の事業環境の悪化を報告し、86%が取引先による不公正な商慣行に継続的な問題を抱えると回答した。一方、約3分の1は翌年の投資増額を計画する。回答企業の過半は中小企業で、ウイスキー部門だけの結果は公表されていない。

重要な理由: ウイスキー団体・企業も属する欧州蒸留酒産業の投資意欲と取引環境を示す。ウイスキー固有の業績統計とは区別する。

次の観測点: 同団体による後続調査と、EUの規制簡素化・市場アクセス施策に具体的な変更が出るかを確認する。

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7

TWSC大試飲会、きょう恵比寿で開催 受賞酒700種以上を紹介

12時から国内蒸溜所関係者のトークを予定。各部の入場料は5,500円、一部の酒は別料金となる。

ウイスキー文化研究所は9月13日、東京・恵比寿のEBiS303で「TWSC大試飲会2026」を開催する。第1部は11〜14時、第2部は15〜18時で、各部の入場料は税込5,500円。ウイスキーを含む受賞蒸留酒700種以上を試飲でき、一部は別料金となる。第1部では12時から、御岳、秩父、新道、天鏡の蒸溜所関係者によるウイスキーをテーマとしたトークを予定する。

重要な理由: 受賞銘柄を横断して試し、複数の国内蒸溜所の説明も聞ける機会となる。参加できる時間帯と費用の確認が必要だ。

次の観測点: きょう11時に第1部、15時に第2部が始まる。申込は主催者の受付画面で確認し、定員到達による早期終了に注意する。

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8

ABD、インド向け新ウイスキー「The Indian Edit」を発売

インド産原酒とスコッチモルトを使用。国内11市場から展開し、州ごとに価格が異なる。

アライド・ブレンダーズ・アンド・ディスティラーズ(ABD)は9月11日、新ブランド「The Indian Edit」を発表した。インド産モルト・グレーン原酒とスコッチモルトをブレンドし、まずインド国内11市場で展開する。容量は750ml、500ml、180ml。マハラシュトラ州の750ml価格は1,550ルピーで、他州では税制などにより異なる。

重要な理由: インドの大手酒類企業が、具体的な価格帯と11市場への展開を伴うプレミアム・ウイスキーを投入した。

次の観測点: 初期11市場以外への販売拡大と、州別価格・取扱店の公式発表を確認する。

発売

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9

カナダ首相、米酒類輸入禁止への対応を検討 追加報復は明言せず

個別業種への打撃を認めつつ対応を精査。規制撤回や交渉再開が決まったわけではない。

カナダのマーク・カーニー首相は9月10日、酒類などを対象とする米国の新たな輸入制限について、連邦政府が影響と対応を引き続き検討していると述べた。カナダ通信とAP通信の現地報道によると、首相は個別の企業や業種への打撃を認める一方、従来の米措置との比較では規模は相対的に小さいと説明した。追加報復の実施は明言しておらず、酒類規制の撤回や貿易交渉再開が決まったわけではない。

重要な理由: カナディアンウイスキーを含む酒類貿易制限について、カナダ連邦政府の次の対応姿勢を追う続報となる。

次の観測点: カナダ連邦政府の正式な対抗措置・交渉方針と、米国側が9月29日の輸入制限に変更を加えるかを確認する。

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10

アビングドン初のシングルモルト、英酒販店が予約販売を開始

7月の発売予告から専門小売店での予約販売へ。英国での販売条件で、日本向け発送は未確認。

英国の酒販店The Whisky Shopは9月12日、オックスフォードシャーのアビングドン蒸溜所による初のシングルモルトを新規予約商品に加えた。700ml、アルコール度数42.5%、オンライン価格79ポンド。同店によると、バーボン樽とシャトー・マルゴーの赤ワイン樽で3年余り熟成した原酒を合わせている。蒸溜所が7月に予告した初回発売が、専門小売店での予約販売に進んだ。

重要な理由: 新設蒸溜所の初回ウイスキーが専門小売店に広がり、イングランド産の供給元が増える動きを示す。

次の観測点: 予約商品の出荷開始と蒸溜所による次回リリースの案内を確認する。

予約

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新製品・発売情報

11

グレンタレット、ピーテッドモルト「Remanence」を発売

グレンタレットは、ピーテッド・シングルモルト「Remanence」を発売した。アメリカンオーク樽とヨーロピアンオーク樽で熟成した原酒を用い、アルコール度数48.4%で瓶詰めした。同蒸溜所の公式販売ページによると、英国税込み95ポンド、容量700ml。公式サイトと専門小売店で販売する。

重要な理由: 同蒸溜所のピーテッド原酒と二つのオーク材を組み合わせた新しい選択肢が加わる。

発売

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12

ピルツ、アイラの使用済み樽で煙香を付与したシングルモルトを発売

ドイツのピルツ・ウイスキーは、同ブランド初のスモーキーなシングルモルトを発表した。地元産の非ピーテッド麦芽を使い、南アイラのヘビリーピーテッド原酒に使われたクォーターカスクで4年間熟成。その後、タウニー・ポート樽で3か月仕上げた。500ml、59%、70本限定で、価格は75ユーロ。公式通販などで販売する。

重要な理由: 地元の非ピーテッド麦芽を使い続けながら、使用済み樽で煙香を加える具体的な商品設計が示された。

発売

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13

スターリング、リンクウッド14年の予約を開始 10月9日出荷へ

スターリング蒸溜所は9月11日、「Sons of Scotland」シリーズのリンクウッド14年の予約を始めた。単一ホグスヘッドから87本を瓶詰めし、度数は50%。700mlは65ポンド、50mlサンプルは8.50ポンドで、出荷開始は10月9日を予定する。スターリングの自社蒸溜原酒ではなく、スペイサイドのリンクウッド蒸溜所の原酒を使う。

重要な理由: ボトラーの新しい単樽商品について、予約条件と出荷予定日が具体的に示された。

次の観測点: 10月9日の出荷開始と、公式販売ページの予約・在庫表示の更新を確認する。

予約

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国内短信

15

saketry、ウイスキペディア飲み比べセットの出荷を9月下旬以降へ延期

酒販サイトsaketryは「ウイスキペディア 飲み比べセット Vol.3 ヘブリディーズ諸島特集」の出荷時期を、当初の9月中旬以降から9月下旬〜10月初旬へ変更する見通しを発表した。同社によると、悪天候に伴う輸送遅延で入荷が遅れている。対象はウイスキーとジンの各セットで、入荷後に順次発送する。

重要な理由: 注文済みの読者が受取時期を修正できる案内だ。対象は特定セットであり、英国産ウイスキー全般の輸送障害とは異なる。

次の観測点: 9月下旬〜10月初旬の出荷見込みに向け、saketryの入荷・発送案内を確認する。

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海外短信

14

ジャックトン蒸溜所、年間来訪者6,000人超 週末の受け入れも拡大

グラスゴー近郊のジャックトン蒸溜所は、過去12か月に見学、試飲、イベント、バー利用、宿泊を合わせて6,000人超を迎えた。9月10日付のScottish Newsの取材で明らかにした。土日両日の営業やアクセシビリティー案内を整備し、地域住民向けの週末企画には350人が参加したという。スコティッシュ・ウイスキー・アワードの観光部門では最終候補に入っている。

重要な理由: 小規模蒸溜所の観光活動を、来訪者の集計範囲と受け入れ体制の具体的な実績から把握できる。

次の観測点: 11月26日の観光部門の審査結果と、その後の営業日・アクセシビリティー案内の更新を確認する。

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Drinkers Lounge Daily Whisky News
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