クライヌリッシュ 1997 – 2012、14年 51.5% ePower 5周年記念 The Gear Ⅱ

プレーンな樽感で、フルーツ香が先行するクライヌリッシュ。

CLYNELISH 1997-2012, 14Y. 51.5%

5th anniversary of ePower Co.Ltd.

The Gear Ⅱ

cask: refill hogshead


評価:★★☆

CP:☆☆☆

価格:★☆


ボトル紹介

目次

ePowerの5周年記念ボトル、第二弾。

岐阜に本拠を置く日本のボトラーePowerの5周年を記念してボトリングされた2本のクライヌリッシュ「The Gear」のうちの1本です。

このThe Gear Ⅱは1997年蒸留、リフィルホグスヘッドで熟成された14年ものです。

The Gear 1の記事はこちら。1と2は共にクライヌリッシュで、樽種とボトリング年は同じですが蒸留年が異なります。


テイスティング

爽やかなフルーツ香、そこから蜜蝋、オイリー。

The Gear Ⅰ と比べ全体的に香味は穏やかですが、清涼感のあるフルーツエステル香が先行する香味構成です。

樽感もプレーンで、リフィルホグスヘッドらしいと思います。90年代後半のクライヌリッシュらしい蜜蝋を思わせるオイリーさは後からゆっくりと上がってきます。

麦芽香はさほど太くはありません。これもフルーツエステル香が相対的に前に出る要因になっていると思います。

香味の要素自体はThe Gear Ⅰと共通する部分はありますが香味バランスは明確に異なり、これが96年ヴィンテージと97年ヴィンテージの酒質の違いなのか興味深いところです。

飲み比べが面白いと思います。


テイスティングノート

香り:

穏やかな香り立ち。切り立ての林檎、青林檎の爽やかなフルーツ香が先に立ち、そこから蜜蝋の甘いオイリーさがしっかりと現れる。その後に乾いたオーク香、蜂蜜、穏やかな麦芽香。

味わい:

口当たりは度数相当にしっかりとしていて、穏やかにドライ。フルーツ香が弱くなり、オイリーさを伴う麦芽の甘みが少し強くなる。ボディは中程度。

余韻:

ナッツ、甘いオークの中からほんのりとカカオの印象。余韻の長さは中程度。

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